「色褪せない」とは
「色褪せない」<いろあせない>とは、「色褪せる」の否定形です。「色褪せる」は「色が薄くなる・色がさめる」または「精彩がなくなる・衰える」ことを表します。
よって、「色褪せない」とは、「色が薄くならない」あるいは「古ぼけない・新鮮味を失わない」といった意味です。
「色褪せない」の使い方
「色褪せない」は、目に見えるものに対してだけでなく、比喩的に、感情や記憶などに対しても用いられます。
【使用例】
- この洋服はお気に入りなので、色褪せないように裏返して干している。
- 彼女が作ったリースは今も色褪せないままだ。
- 写真は色褪せても思い出は色褪せない。
- 彼に対する愛情は今も色褪せないで胸に残っている。
「色褪せない」の類語
「色褪せない」の類語として挙げられるのは、「輝きを失わない」「衰えを見せない」「いつまでも変わらない」といった意味を持つ言葉です。
「エバーグリーン」
「エバーグリーン」は英語の'evergreen'をそのままカタカナ語として取り入れた言葉です。本来の意味は「常緑樹」ですが、転じて「不朽の名作・時間を経ても愛される作品」を表すこともあります。
「腐っても鯛」
鯛<たい>は、祝い事で供されるような高級な魚ですね。「腐っても鯛」とは、「本当に優れているものは傷んだとしても価値が損なわれることがない」という慣用表現です。
「色褪せない」の英語表現
「色褪せない」を英語で表現する場合、「古くならない」と解釈して"It never get old. "のように表します。これは、「飽きることがない」というニュアンスでも用いられるイディオムです。
"This movie never gets old."であれば、「この映画は色褪せない」や「この映画は(いつ見ても)飽きない」のように和訳できますね。
また、「思い出は色褪せない」を直訳すると、"Memories don't fade."となります。しかし、意訳して、"Memories last forever."(思い出は永遠である)、"everlasting memories"(永遠に続く思い出)とした方が伝わりやすいようです。