「リア」とは?
「リア」とは、英単語の「real(リアル)」に由来する言葉で、「現実」または「本当の」という意味で使われます。
会話内やインターネット上での書き込み、あるいは音楽バンドのファンの間で使われることが多い言葉で、若者を中心に広まっています。
「リア」の後に続く言葉や、使うシーンによって意味が変わるのが大きな特徴です。
「リア」の意味:音楽バンドのファンの場合
ヴィジュアル系など音楽バンドファンの間では、「リア」は(扮装や役作りではなく本物の)中学生や高校生のことを指すことがあります。
コスプレで学生の恰好をしている人と、実際に現実社会で中学生や高校生である人を区別する際に使われているようです。
使い方
A
(ファン)
昨日ライブに来ていたYちゃんって、高校生?
B
(ファン)
そうそう。あの子は「リア」だよ!
「リア」の意味:リアルが充実
「リア」という言葉からは、「リア充」という言葉を連想される方も多いのではないでしょうか。2005年頃、インターネット掲示板「2ちゃんねる」内でできた「リアル充実組」という言葉が由来になっています。
「リア充」の意味は以下の通りです。
- リアル(現実面)が充実している人やその状態
- 恋人や友人がいる、また生活が楽しそうな人のこと
「リア充」は『女子中高生ケータイ流行語大賞2011』で金賞を、また2010年『ユーキャン新語流行語大賞』の候補としても選ばれた言葉です。見かけたり、聞いたことがあるという方も多いかもしれませんね。
使い方
(C)
あいつに彼女ができたらしいぜ。
(D)
マジかよ。あいつもリア充かよ、うらやましいな…。
「リア」の意味:その他
「リア」には、上記以外の意味もあります。以下にいくつかご紹介します。
車用語
乗用車の後ろの部分のことを、「リア」と呼びます。由来はここまでご紹介してきた「real(現実の、本物の)」ではなく、「rear(後部、背面)」です。
車に乗る方であれば、「リアシート」や「リアワイパー」などの用語をご存知かもしれませんね。
ギター用語
ギター用語における「リア」は、ギターのブリッジ側(膨らんだ側)のことを意味します。ネック側のことを「フロント」と呼ぶのに対する語であり、こちらも「rear(後部、背面)」に由来する用語です。
一般に、フロント側のピックで高音を出すのに対し、リア側は落ち着いた低音を出すという傾向があり、呼び分けられています。
人名
「リア」は、英語圏における人名としても使われることがあります。綴りは「Lear」や「Leah」が使われます。
有名どころでは、シェイクスピア作『リア王』や人気歌手「リア・ディゾン」などの名前が知られていますね。