「気障(きざ)」とは?意味や使い方をご紹介

「気障(きざ)」は、映画やテレビなどで見る表現ですが、漢字で「気障」と書かれると、読める人は意外と少ないのではないでしょうか。「気障」には相手を非難するニュアンスがあるので、使用する際は気をつけましょう。ここでは「気障(きざ)」の意味や使い方をご紹介します。

目次

  1. 「気障(きざ)」の意味
  2. 「気障(きざ)」の使い方
  3. 「気障(きざ)」の語源
  4. 「気障(きざ)」の類語

「気障(きざ)」の意味

気障(きざ)」とは、以下のような意味を持つ言葉です。

  1. 服装や言動などが気どっていて嫌な感じをもたせること。
  2. 気にかかること。心配なこと。
  3. 不快な感じを起こさせること。また、そのさま。

概ね、気取った服装や言動などが原因で、相手を不快にさせるさまを表す言葉であることがわかりますね。基本的に悪い意味で使われる表現です。

「気障(きざ)」の使い方

気障(きざ)」は映画やドラマ、小説などでよく使われている表現ですが、基本的に「ひらがな」または「カタカナ」で表記されることが多いため「気障」という漢字を読めない方は多いでしょう。普段のコミュニケーションで使う際は漢字表記を避けたほうが無難かもしれません。

一方で、改まった手紙や小説などでは、あえて漢字表記の「気障」を用いることで、知的で博識な印象を読み手に与えることができるかもしれません。状況や相手によって使い分けていくことが大切です。

また「気障(きざ)」という言葉には相手を非難するニュアンスが含まれていますので、直接本人に言うことは避けるべきです。

「気障(きざ)」の例文・使用例

  • 気障な野郎だと思ったが、まさかここまでやらかすとは思わなかった。
  • ヤツとはもう10年の付き合いになるが、あの気障な態度だけは未だに慣れねぇな。
  • あいつは気障な台詞ばかり吐いているけど、中身が空っぽだから全くモテないんだよな。

「気障(きざ)」の語源

気障(きざ)」の語源は「気障り(きざわり)」という言葉です。「気障り」はその字のとおり「気にさわること」を表しており、本来は「心配事がある様子」を意味していました。

ところが、「気にさわる」から意味が派生し、「相手の言動を不快に感じること」や「嫌な感じがすること」を表すようになり、現在の「気障(きざ)」の意味になったと言われています。

「気障(きざ)」の類語

嫌味な奴

嫌味な奴」とは、「人に不快な思いを与える人物」や「ことさらに気取っていて、いやらしい人物」のことを指す言葉です。「いやがる」という意味の動詞「いやむ」の連用形である「いやみ」に由来しています。

【使用例】
わざわざテーブルを散らかしていくなんて、嫌味な奴だよまったく。

虫が好かない奴

虫が好かない奴」とは、「なんとなく好感が持てない」「どことなく嫌な感じがして気に入らない」人物のことを指します。

ここで言う「虫」とは「三尸九虫(さんしきゅうちゅう)」のことです。中国の宗教である「道教」の教えでは、人間の体内にいて、意識や感情に影響を与える存在と言われています。

【使用例】

  • あいつのことは、初めてあったときから虫が好かない奴だと思っていたよ。

鼻に付く奴

鼻に付く奴」とは、「うっとうしくていやな感じがする」「どうも気に入らない」人物のことを指します。

もともと「鼻に付く」とは「嫌なにおいが鼻に残っている」という意味でしたが、そこから転じて、「うっとうしい」「嫌な感じ」「気に入らない」といった意味も表すようになりました。

【使用例】

  • 社長の息子がまた鼻に付く奴でさ、たいして能力も無いのに偉そうなんだわ。

ナルシスト

ナルシスト」とは、「自分をこよなく愛し、陶酔している人」を指す言葉です。この言葉を語るうえで欠かせないのが、ギリシャ神話に登場する美少年「ナルキッソス」の話です。

自分だけしか愛せない呪いをかけられたナルキッソスは、水面に映った自分の姿に恋い焦がれ、やがてやつれて死んでしまいます。この物語の内容とナルキッソスの名前が「ナルシスト」の由来なのです。

【使用例】

  • 彼は誰もが認めるナルシストで、暇さえあれば鏡を見ている。


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