「ごめん寝」の意味
「ごめん寝」とは寝相の一種で、座ったまま顔を地面に伏せごめんなさいと謝っているように見える寝姿のことをいいます。人でいうと土下座のポーズです。動物の中でも特に猫がこの寝方をすることが多く、「ごめん寝」といえば猫を思い描く人が多いのですが他の動物や人も「ごめん寝」をすることがあります。
猫の「ごめん寝」で一番多いとされているのは、香箱座りをしたまま前足の肉球で顔を覆うようにして伏せている姿ですが、顔を直接毛布や布団に突っ込んで寝ている姿も「ごめん寝」といわれることがあります。「ごめん寝」が広まっていくうちに顔を隠しているだけの寝方も「ごめん寝」と呼ばれる事が多くなったとされています。
この「ごめん寝」をする姿が可愛らしいと人気があるため、SNSなどに写真をあげる方が多くいるようです。
「ごめん寝」の使い方
本日の我が家の長男にゃんこの「ごめん寝」です。ご査収ください( ˘ω˘) この子ごめん寝率高いなー #猫 pic.twitter.com/5RGCYv5aK0
— とあ❣@G19.20福岡IDoll (@toaclaris) June 15, 2018
眠る姿が謝っているように見える時に「ごめん寝」は使われます。一番多く使われている場面はSNSに写真をのせた際のコメントなどで「我が家の猫がごめん寝している」「ごめん寝だ」「これは綺麗なごめん寝ですね」というような使い方です。寝相の一種とされているのでどのような動物でも謝っているような姿で寝ていれば「ごめん寝」は使われますがこのポーズで眠るのは基本的に猫です。
起きている動物のポーズだけを指して「ごめん寝」という方もいますがあくまで寝相の一種とされているので誤った使い方であるとされています。
「ごめん寝」をする理由
「ごめん寝」はその可愛らしい姿から人気がありますが、猫からすると睡眠をとるにはあまりよい状況ではないことを表しているので注意が必要です。猫はほとんどがうたた寝状態で、本格的に眠るのは1日4時間程といわれています。この「ごめん寝」は暖かいところでうたた寝している時によく見られる寝相といわれています。
眩しくて眠れないため
猫の「ごめん寝」をする理由の一つは眩しいからといわれています。猫は人とは目の作りが違い、暗いところでも僅かな光があればよく見えるようになっています。猫にとってはライトで明るく照らされている室内はとても眩しく映るのです。その眩しさを軽減するために目を覆い隠すようにして眠る「ごめん寝」をするといわれています。
自然光はある程度平気なのですが蛍光灯などの人工的な光は猫にとって刺激が強いようで、生活が不規則で夜中まで家が明るくなっていたりすると猫は眠りにくくなり、寝不足になってしまうといわれています。
うるさくて眠れないため
猫の耳は人が聞き取れないような音でも聞き取ることができ、人よりはるかに多くの音を拾うことができます。そのため生活音や電化製品の音に敏感です。そのうるささを少しでも軽減するために耳を下に向けたり布団などに突っ込んだりする「ごめん寝」をします。
移動しない理由
眩しかったりうるさかったら移動すればいいのに、と思うかもしれませんが猫は暖かいところでうたた寝をして一日の大半を過ごします。人が生活している場所や熱をもつ電化製品のある場所は暖かく居心地がいいのでしょう。しかし本格的に眠るとされる4時間の時に眩しかったりうるさかったりすると、寝不足になりストレスが溜まっていくといわれていますので環境には注意しましょう。
「ごめん寝」はあまり眠りやすい体勢ではないらしく、苦しくて息継ぎの為に起きてしまう猫もいるようですのでやはり熟睡するには暗くて静かなところで寝るのがいいのでしょう。
「ごめん寝」のまとめ
「ごめん寝」の意味や使い方とその姿で寝る理由をご紹介してきましたが、参考になりましたでしょうか。「ごめん寝」はとても可愛らしい姿ですが動物の行動には色々な意味が含まれている場合があります。その行動の意味も知っていれば可愛いものは可愛いと安心して愛でられるのではないでしょうか。