「いつも」の意味
「いつも」は副詞として「いつも○○する」というように使います。「いつも」は大きく分けて二つの意味を持つ言葉です。
一つ目の意味は「どんな時でも、どんな場合でも、変わることがない様子」という意味です。「このお店はいつも人でにぎわっている」というときの「いつも」はこの意味で用いられています。
二つ目の意味は「特別のことではなく、日常的に繰り返されている様子」という意味です。「いつもこのお店で買い物をしている」というときの「いつも」は、こちらに当てはまります。
一つ目の意味は、「どんな時もずっと」という意味であるのに対し、二つ目の意味は「なにかをするたびにほぼ毎回」という意味の違いがあるのです。
「いつも」の例文
- 今日はいつもと雰囲気違うね
- あの野良猫、いつもこの交差点にいる気がするけど気のせいかな。
- いつもありがとう!
- いつもこんな感じです。
- 大阪に来たらいつもこの店に立ち寄る。
- 大きい買い物をするときは、いつもなかなか決心がつかない。
「いつも」の類語
つねに
「つねに」は「状況の変化に関わりなく、同じように持続する様子」という意味です。「いつも」の「どんな時もずっと」に近い意味です。
- 旅行をするときは、つねに鈍行を使う。
- つねに健康に気を付けている。
- つねに最新情報をチェックしている。
常時
「常時」は「普段、平生、つね」という意味があり、「いつも」の「どんな時も」という意味に近い言葉です。フォーマルな場では「いつも」よりも「常時」の方がふさわしい場合もあります。
- この商品は常時店頭にて販売しております。
- 監視カメラにて、常時店内を監視しています。
- 恋人、常時募集中です!
しょっちゅう
「しょっちゅう」は「同じことが頻繁に繰り返されている様子」を意味し、「いつも」の「それをするたびに毎回」という意味に近い言葉です。
- 二人はしょっちゅうじゃれ合ってる。
- パソコンが重くて、しょっちゅうフリーズする。
- 夕方5時に薬を飲まなければいけないのに、しょっちゅう忘れてしまう。
たびたび
「たびたび」は「何度も繰り返す様子」を意味します。「いつも」の「それをするたびに毎回」に近い意味ですが、「しょっちゅう」に比べると頻度が落ちるイメージがあります。
- たびたびの投稿すいません。
- このセリフはドラマの中にたびたび登場します。
- 遺産に関する相談をたびたび受けている。
毎度
「毎度」は「そのたびごとに」という意味で、「いつも」の「それをするたび毎回」という意味に近い言葉です。
- 毎度毎度、ありがとうございます。
- 旅行に行くと駅弁を食べるのが、毎度の楽しみだ。
- 毎度毎度、遅刻してしまって申し訳ございません。
「いつも」の語源
「いつも」は「イ」「ツ」「モ」の三つに分けて、意味を見ていくことができます。まず、真ん中の「ツ」は、古い日本語で「時間」を意味する言葉です。
「イ」は「不定」を意味する接頭辞、すなわち、決まった何かではなくあいまいなものを指す言葉です。そのため「イツ」という言葉は、決まった特定の時間ではなく、「あらゆる時間において」、すなわち、現代の「いつ」という意味になります。
最後に副詞の接尾辞である「モ」をつけることによって、「いつも」という副詞が生まれました。
「いつも」の英語表現
「いつも」を英語で表すと、"usual"、"usually"、"always"などがあります。"usual"は形容詞として、"usually"は形容動詞として使用します。
「いつも」まとめ
これまで見てきたように、「いつも」には様々な類語があります。そのため、「いつも」は様々な言い方で言い表すことができます。
しかし、「いつも」が持つ「どんな時も」と「それをするたびに毎回」という二つの意味を一つの単語で表せる例は、なかなかありません。その意味で「いつも」は汎用性多が高く、ついつい「いつも」使ってしまう言葉なのです。