「焦燥」とは?意味や使い方をご紹介

読書をしていて「焦燥感に駆られる」といった言い回しを見ることもあるかと思いますが、皆さんは焦燥という言葉の意味やどのような感情なのか正しく把握していますか?ここでは、焦燥の意味や使い方について紹介していきたいと思います。

目次

  1. 「焦燥」の意味
  2. 「焦燥」の類義語・対義語
  3. 「焦燥」を使った四字熟語
  4. 「焦燥」は病気のサイン
  5. 「焦燥」の英語
  6. 「焦燥」のまとめ

「焦燥」の意味

大事な仕事の期限が目前に迫っているときやもうすぐ試験というときに試験の範囲が終わらずストレスを感じたなどの経験は皆さんもあると思います。その感情が「焦燥」です。「焦燥」とは苛立ち焦ることをを意味します。“焦”はこげる・あせるという意味で“燥”はもともとは“躁”という漢字で慌ただしいことを意味します。

「焦燥」の類義語・対義語

「焦燥」の類義語には「苛立ち」「焦慮」「煩わしい」「もどかしい」といったものが挙げられます。

・「苛立ち」
思い通りにならず、落ち着いていられない感じのことを意味します。

・「焦慮」
心を苛立たせること、焦心の意味を持ちます。

・「煩わしい」
うるさい、面倒であるといったことを意味しています。

・「もどかしい」
思うようにならないで、気がもめる、はがゆく思うことを意味しています。

「焦燥」は理由があって、心が落ち着かず焦っているときに用います。「苛立ち」はこころが落ち着かず、イライラしているときに使われます。「焦慮」は心配事や焦りに気が気でない状態のときに用います。

反対に、「焦燥」の対義語には「安堵」「落ち着き」が挙げられます。

・「安堵」
安心することを意味しています。

・「落ち着き」
心や色合いが穏やかにしずまっていることを意味しています。

「焦燥」を使った四字熟語

「憤懣焦燥」
怒り悶え、焦ることを意味します。”憤懣“は怒り悶えること、“懣”は悶える、“焦燥”はあせることで“燥”は、もともとは“躁”で落ち着きのないことを意味します。では、使用例を見ていきましょう。

世の混濁と諸侯の無能と孔子の不遇とに対する憤懣焦燥を幾年か繰り返した後、
中島敦『弟子』

この本の主人公である子路は孔子に対して殴り込みに行きますが、孔子の人となりに感銘を受け彼の弟子となります。一度は殴り込みに行くほど孔子に対して悪感情を持っていた子路ですが、この短い一文から孔子への敬意が伺い知ることができます。

因みに先程、類義語で紹介した「焦慮」の四字熟語は「懊悩焦慮」といい、悩み悶え、気をもんで苦しむことを意味しています。

「焦燥」は病気のサイン

うつ病の症状の一つに「焦燥感」があります。しなくてはいけないことがあるのに体が追い付かず、しなくてはという気持ちだけが先走ってしまいます。その結果、自己嫌悪に陥り、より一層気持ちばかりが空回りしてしまうという負の循環に嵌ってしまします。

「焦燥感」がうつ病のサインの一種だと分かっていても当人は冷静な自己診断が難しいかもしれませんので、そんなときは、周りの人が異常に気付いたときに病院へ連れて行くといったことが必要になるでしょう。

「焦燥」の英語

「焦燥」を英語で表してみるとimpatience(あせり)や irritation(いらだち)となり、A look of impatience on his face when he heard the news.(その知らせを聞いたとき、彼の顔には焦燥の色が浮かんだ。)といった使い方をします。因みに焦燥感に駆られるを英語で表すとbe sized with a feeling of impatienceとなります。agitationという単語で焦燥感を表すこともありますが、こちらは攻撃的な行動があるという意味合いを含んでいます。

「焦燥」のまとめ

「焦燥」というのは現実と理想の乖離によって生まれるため、「焦燥」を感じるときは精神的にゆとりがないときです。何かと忙しい現代を生きる私たちは「焦燥」を感じ、苛立つときもあるかもしれません。そんな時はふっと肩の力を抜いて落ち着いて目の前のことを見つめてみるといいかもしれませんね。


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