「参画」とは?意味や使い方を例文を含めてご紹介

政治やビジネス、IT業界で使われる「参画」。男女共同参画社会基本法でもお馴染みですね。皆さんはこの「参画」の意味をご存じでしょうか?ここでは「参画」の意味や使い方、例文などを説明しています。「参画」について詳しく知りたい方はどうぞ。

目次

  1. 「参画」とは?
  2. 「参画」の使い方
  3. 「参画」と「参加」の比較

「参画」とは?

「参画」は「さんかく」と読みます。google検索での検索数が多いのですが、「さんが」ではありません。

「参画」の意味は政策や事業などの計画に携わることです。計画に参加するから、参画ですね。文字通りの意味なのでさほど困ることはないでしょう。

「参画」の使い方

「参画」は主として行政やビジネスなどのフォーマルな分野で用いられる言葉です。生徒会や町内会に関して使われることもありますが、仰々しい表現として堅い印象を与えてしまうことがあるので、場面を考えて使うと良いでしょう。

文法的には、動詞的に使うことが多いです。「プロジェクトに参画する」「会議にご参画ください」「誰でも参画できる」のような使い方をされます。場面ごとに、実際にはどのような使い方をされるのか、見ていきましょう。

ビジネスやIT

「参画」がよく使われるのはビジネスやITの分野です。この分野では計画を作成し実行する、経営や運営に携わるといった意味で使われます。フォーマルな言葉として、社外向けの文書でも用いられる表現です。

また、IT系ではプロジェクトや案件について使うこともよくあります。「プロジェクトに参画する」「案件に参画する」など耳にしたことがある方もおられるでしょう。

【例文】

  • 春からは友人の会社で経営に参画する予定だ。
  • ご参画のお願いに参りました。
  • 新規プロジェクトにメンバーとして参画する。
  • 私が参画できる案件はありますか?

政治や政策

政治や政策、法律などの分野でも、「参画」という言葉は使われます。例えば、「男女共同参画社会基本法」。中学校の社会で学ぶ内容なので、この法律で初めて「参画」という言葉を知ったという人も多いでしょう。

 
性別にとらわれることなく、能力を発揮できる社会の実現を目指すことをうたった法律です。ここでは、意見を述べたり準備したりといった形で、積極的に社会の方針や計画の決定に携わるという意味で「参画」が使われています。

【例文】
  • 誰もが参画できる機会を確保する。
  • 彼は幕政にも参画していたようだ。
  • 新しく政治団体にも参画することになった。

「参画」と「参加」の比較

これまで「参画」について説明してきましたが、普段からよく使っている「参加」とはどう違うのでしょうか?それぞれの字義の違いなどを比較してみましょう。

「参画」の字義

「参」は元々「參」と書きました。上部にある三つの「ム」は三つの星を表します。下部はかんざしをつけた髪の長い女性の象徴です。星が集まっていること、かんざしをつけた長い髪は密度が高いことを意味します。

「画」が表しているのは筆で絵を描く様子です。線を書いて枠や仕切りをつくることから、方法や手順を練ること、計画を考えることという意味で使われるようになりました。つまり、「参画」は集まって計画について相談するという意味になりますね。

「参加」の字義

では、「参加」はどうでしょうか。「加」の左側は「力」ですね。腕の象形で、腕力や筋力など力強さを表します。右側の「口」は儀式やおまじないの言葉を表します。はたらきを加えることから、「加える」という意味になったそうです。

「参」は集まること、「加」は加わることを意味します。そのため、「参加」は集まって加わる、集まりに混じるということです。計画時点から関わっているなら「参画」、計画が出来上がってから関わるなら「参加」と言えますね。

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