「嬌声」とは?意味や使い方を類語を含めてご紹介

「嬌声」(きょうせい)とは、女性のあでやかでなまめかしい声を指す言葉です。地声ではなく、男性の関心をひくためにつくった声であること、すなわち「こび」を含むことが特徴です。今回は、「嬌声」が用いられるシチュエーションなどを含め、その意味と使い方をご紹介します。

目次

  1. 「嬌声」とは?
  2. 「嬌声」の使い方
  3. 「嬌声」の類語
  4. 「嬌声」まとめ

「嬌声」とは?

「嬌声」(きょうせい)とは、女性特有の声で、男性の存在を意識した、こびを含んだなまめかしい声、あでやかな声を意味する言葉です。

女性のつつしみを示すため、というのとは逆に、男性の目や心を惹きつけることを目的とした声ですから、セクシャルなニュアンスが多分に含まれます。

「嬌声」の漢字について

「嬌声」を明確に理解するために、漢字二文字がもつ意味を、それぞれに検証していきましょう。

「嬌」の音読みは「きょう」、訓読みは「なまめ(かしい)」です。意味は、その通りに「なまめかしい」、その他にも「色っぽい」「あでやか」「美しい」などの意味をもちます。

「声」は、ここでは、発声音としての「声」を意味します。すなわち、「嬌声」は、なまめかしく、あでやかで色っぽい声、であることが文字からもわかりますね。

「嬌声」の使い方

「嬌声」という言葉を正しく使うために、どのような場面でこの「嬌声」が発せられるのかを理解しましょう。

女性の周囲に男性が存在していることが、大きなポイントです。そもそも男性の気をひくための声ですから、女性や子供だけの中で「嬌声」が上がることはありえません。

また「男性」といっても、女性が異性として関心をひきたい男性であることが条件のひとつです。

「嬌声」が上がる場面

例えば、男性アイドルのライブでは、「こっちを向いて!」などの「嬌声」が一斉に上がります。逆に、女性アイドルが男性ファンの心をとらえようとする甘い声も、プロの「嬌声」といえましょう。

夜の酒場では、男性をもてなす女性たちの「嬌声」が飛び交います。合コン、婚活パーティーなども「嬌声」の宝庫です。

「やっだあ~」「そうなんですかあ?」など、甘く高めの声で語尾をのばしたり、わざと舌足らずにする喋り方が、女っぽさをアピールする代表的な「嬌声」のようです。

「嬌声」の文例

(A男)

合コンである女の子の声が色っぽくて惹きつけられたんだ。でも、女友達と話す声を聞いたら、すごい低音。「嬌声」に騙されるところだった。

(B男)

酒場でホステスたちの嬌声にちやほやされて、気持ちよく酒を飲み、気が付いたら財布がからっぽ。男って情けないよな。

(C子)

男性にさかんに嬌声をあげる女の子って、同性からはあまり好かれない気がするの。

「嬌声」の類語

「艶っぽい声」の意味と使い方

「艶っぽい声」とは、女性の色気を含んだ、なまめかしい声のことを意味します。男性の心を惹きつけるためにあえてなまめかしい声で話す場合と、もともとの声や話し方が艶っぽい場合があります。

意識的に女性の色気をアピールする「嬌声」と異なり、地声の場合もあることに注意しましょう。

  • 文例①:ホステスのA子は、艶っぽい声をきわめて、ついに指名ナンバーワンの座を得た
  • 文例②:B子独特の艶っぽい声は、女性も魅了してしまう

「セクシーボイス」の意味と使い方

「セクシーボイス」とは、セクシーな声、という意味の英語が、カタカナ語として日本語に定着した言葉です。性的な魅力をもった、なまめかしい声、という意味で「嬌声」と重なり、地声の可能性もある点では「艶っぽい声」と重なります。

「セクシーボイス」も「艶っぽい声」も、「嬌声」とは異なり、歓声のような叫び声として発せられることはまずありません。

  • 文例:女優のAの声は魅力的なセクシーボイスだから、恋愛ドラマのヒロインにはぴったりだね

「嬌声」まとめ

古今東西、多くの男性たちが「嬌声」に惹かれてきたことは事実でしょう。今なお、甘くセクシーな声は、男性の関心を得たい女性の手段のひとつとなっています。

同時に、女性性をアピールせず、ありのままの人間性で生きることが当然、という認識も強くなっています。いまや「職場の花」などの賛辞は、セクハラや女性差別ともみなされる時代。男性も女性も、まずは自らの人間力を磨きたいものですね。


人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ