「雑踏」とは?意味や使い方をご紹介

「雑踏」に、どんなイメージがありますか?毎日、通勤通学で雑踏に巻き込まれているから嫌い、という人もいれば、休みの日くらいは賑やかなところに行きたいから好んで雑踏の中に身を置く、という人もいるかもしれませんね。この記事では、「雑踏」について解説します。

目次

  1. 「雑踏」とは?
  2. 「雑踏」例文
  3. 「雑踏」を使った言葉
  4. 「喧騒」とは?
  5. 「雑踏」を表す英語
  6. 「雑踏」まとめ

「雑踏」とは?

「雑踏」とは、たくさんの人々が集まって、混みあっている状態を指します。基本的には、名詞として用いられますが、「雑踏する」という自動詞として使われることもある言葉です。「雑沓」と書かれることもあります。

「雑踏」例文

  • 年末の買い物に出かけたが、どこも買い物客で雑踏していた。
  • 電車が事故で遅延して、駅やホームは雑踏でたいへんなことになっていた。
  • 彼の後姿は、駅前の雑踏にまぎれてすぐに見えなくなってしまった。
  • 東京の大学に進学して新歓コンパに参加したとき、慣れない雑踏で友達とはぐれてしまったことが、今思えば懐かしい思い出です。
  • 渋谷のハロウィーンを見て思うんだけど、どうして若い人はあんなに雑踏が好きなんだろうね。

「雑踏」を使った言葉

雑踏事故

「雑踏事故(ざっとうじこ)」とは、雑踏の中で起きる事故のことです。花火大会やイベントなど、たくさんの人が集まる場所で起きやすいとされています。

同じような言葉に「群衆事故(ぐんしゅうじこ)」があり、どちらも秩序を失った集団によって引き起こされる事故を指す言葉です。

【明石花火大会歩道橋事故】
大きな雑踏事故の例として挙げられるのが、2001年7月21日に起きた明石花火大会歩道橋事故です。

明石市民夏まつり花火大会を見に来た大勢の人たちが、歩道橋の2方向から無秩序に歩道橋に入ってぶつかり、身動きが取れない状態になりました。ここから群衆雪崩が起き、死者11名、重軽傷者247名を出した、大変いたましい事故です。

兵庫県警の雑踏対策のずさんさ、警備計画の不備が指摘され、民事訴訟、刑事訴訟の両方で、その責任の所在が追及されました。当時の明石市長は、この事故の責任を取り、職を辞しています。

雑踏警備

「雑踏警備(ざっとうけいび)」とは、野外イベントや、スポーツイベントなどの会場、およびその周辺などたくさんの人で混み合っている場所で行われる警備を指します。

秩序のない人たちの集団によって引き起こされる群衆事故、雑踏事故を防ぐことが主な目的です。警備会社、イベントの主催者、場合によっては警察もこの警備を担うことになります。

具体的な業務内容は、人員整理、誘導、案内などです。これによって人が集中しすぎるのを回避したり、不審物がないかチェックをしたりします。また、事前に広報活動をしたり、注意が必要な場所をチェックしたりすることも「雑踏警備」の一環です。

【DJポリス】
2013年、サッカーの男子日本代表がワールドカップの出場を決めたとき、JR渋谷駅前はそれを喜ぶサッカーファンたちが集まって無秩序な状態になりました。

このとき、ユーモアを交えた巧みな話術でその場を鎮めた「DJポリス」の姿が報道されましたが、これも雑踏警備のひとつの例です。

「喧騒」とは?

「雑踏」と似た言葉に、「喧騒(けんそう)」があります。「喧騒」は、「大きな音や声がしていてやかましいこと」、「音が入り混じっていて騒がしい様子」を指す言葉です。「喧」も「騒」も、騒がしい様子を表す漢字です。「喧噪」と書かれることもあります。

「雑踏」が(人で)混み合っている状態を表すのに対して、「喧騒」は(音や声で)騒がしい状態を表している言葉です。

「喧騒」と「騒音」も似た言葉ですが、「喧騒」は、多くの音がしていることを指すのに対して、「騒音」は単独の音や声にも使われることがあるという違いがあります。

「雑踏」を表す英語

  • a crowd(人の群れ)
  • a crowded street(雑踏した道)
  • the hustle and bustle of a big city(大都会の雑踏)

「雑踏」まとめ

「雑踏」そのものは、人で混み合っている状態を指しているだけで、それ自体が良いイメージを持っているのでも、悪いイメージを持っているのでもありません。

「雑踏」をポジティブにとらえるか、ネガティブにとらえるかは、人によっても違うでしょうし、同じ人でも場面によって変わるのかもしれません。「雑踏」に、能動的にかかわるのか、受動的にかかわるのかでも、変わってくるのではないでしょうか。


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