「文言」とは?意味や使い方をご紹介

「文言」の意味を改めて説明しようとすると難しく感じる人もいるのではないでしょうか。「文言」とは「言葉」を表現する単語の一つで、ビジネスシーンなどにも用いられる少し堅い表現です。本記事では「文言」の意味や使い方をご紹介します。

目次

  1. 「文言」とは?
  2. 「文言」の読み方
  3. 「文言」の使い方
  4. 「文言」:英語

「文言」とは?

「文言(もんごん)」とは「手紙や文章の中の言葉のこと」です。文章を組み立てている語と句や、ひとまとまりの言葉のことを表します。

つまり、文章というのはたくさんの「文言」で成り立っているというわけです。その中でも、ピックアップした単語やフレーズを「文言」ということが多く、その文言やこの文言、というように指定して使われることもあります。決まり文句といったニュアンスです。

例えば、スピーチの中で「始まりの文言が決まらない。」という場合の文言とは、「最初の挨拶の台詞」のこと。また、夏になるとよく見かける「冷やし中華始めました」これも、のぼりの文言といえます。

「文言」の読み方

「文言」には<もんごん><ぶんげん>という2通りの読み方があります。「文言」を<ぶんげん>と読む場合、「中国においての、旧来の伝統的な文章表現。文語(書き言葉)」を表します。その反対語は口語(話し言葉)を表す「白話(はくわ)」です。

漢字の読み方は大きく訓読み、音読みの二つに分けられますが、音読みをさらに細かく分けると呉音、漢音、唐音に分類されます。

「文」を「もん」、「言」を「ごん」と読むのが呉音、一方の「文」を「ぶん」、「言」を「げん」と読むのが漢音です。日本の漢字の読みは漢音の方が圧倒的に多いのですが、「文言」の場合は<もんごん>と読むのが一般的です。

「文言」の使い方

「文言」は文章の中から引き出した語句を表す言葉です。語とは、「車」「布団」「りんご」など、単語と呼ばれる一語の言葉。句とは、「車の中の」「布団の上で」「りんごの皮を」など、一つの意味を表すまとまった言葉です。

多くの場合、文書の中のある一文を捉えて、「文言」と表現します。法律関係でもよく使われ、法律の内容を記した文章から、該当するケースを指して、「この文言」などとその文を指定します。

【使い方】

  • その文言によると、彼はどうやら反省しているようだ。
  • 法律上の文言を逆手にとった弁論を繰り広げた。
  • その手帳には奇妙な文言が記されていた。

「文言がある」

「文言がある」とはある文章の中にその言葉が存在するということを表します。ある語句を指して、「文言がある」といった使われ方をします。

【使い方】

  • この文言がある通り、私の権利は認められている。
  • 祖父の遺言書には、全財産を寄付するといった文言があった。

「文言を入れる」

「文言を入れる」とは、ある文章にある一文などの語句を挿入することです。ビジネスシーンなどにもよく使われる言葉です。

【使い方】

  • 結婚式の挨拶に、この文言を入れようと思います。
  • クライアントから、仕様書にこの文言を入れて欲しいと言われました。
  • 読み手の興味をそそるような冒頭の説明文に入れる文言を考えている。

「文言」:英語

「文言」は英語では、【語】words、【句】a phrase、【表現】an expressionと表すことができます。

日本語の「文言」はひとくくりに言い表すことができますが、英語の場合は「語」「句」「表現」など分けて言い表します。

意味は同じなので、「文言」は日本語でも「語」「句(フレーズというのが一般的)」「表現」とも言い換えることができます。


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