「vibes」とは?
「vibes(バイブス)」とは「vibration(バイブレーション)」を省略した「vibe(バイブ)」の複数形です。
英語のスラングとして「vibe」「vibes」の形で、「雰囲気」「感じ」を表すのによく使われます。
vibration:意味
「vibration(バイブレーション)」には「振動」「震え」という意味があります。振動を生む機械のことを「vibrator(バイブレーター)」といいます。両方とも「vibe(バイブ)」と略されます。
また「vibration(バイブレーション)」は、携帯電話などの機器において、音の代わりに振動により通知する機能の呼称でもあります。通知の際は、機器内に内蔵された「vibrator(バイブレーター)」が振動します。
vibes:意味
「vibes」は英語のスラングとして、「雰囲気」「感じ」「オーラ」などの意味で用いられます。人や物、場所から受け取る印象やエネルギーのようなものです。
「vibration」の単なる振動という意から転じて、人の感情を揺さぶるような感覚的反応を表すようになりました。感情を表す「フィーリング」に近い用法の単語といえば、イメージしやすいでしょうか。
使い方
「vibes」は良い意味でも悪い意味でも使われます。例えば、その場所が雰囲気が良いことを「This place has good vibes. 」、その場所の雰囲気が悪いことを「This place has bad vibes. 」のように表します。
【例文】
- This place has some really weird vibes. I want to leave!(この場所は本当に変な雰囲気があるよ。ここを出たい!)
- How did you like that?(どうだった?)I felt good vibes.(いい感じだったよ。)
- Her music gives me nostalgic and relaxing vibes. (彼女の曲は懐かしくてリラックスした気分になる。)
バイブス:カタカナ語
カタカナ語の「バイブス」は英語の「vibes」を語源にしていますが、日本では英語よりもくだけた印象で使用されます。
意味
カタカナ語の「バイブス」は、「雰囲気」「ノリ」「テンション」「気合い」などを意味しています。
元々はレゲェやヒップホップなどの音楽シーンで使われ出した言葉で、ノリや雰囲気が良い曲などに対して使われるようになりました。
カタカナ語としての流行
日本においては、2013年のギャル流行語大賞に「バイブス」が選ばれました。『テラスハウス』でブレイクしたモデルの今井華さんが、バラエティ番組などで「バイブスやばい」「バイブス高い」などと発言したのがきっかけで、ギャル語として人気を集めました。
そのほかの「vibes」
楽器
「vibes」は楽器の「vibraphone(ビブラフォン)」の略です。「vibraphone(ビブラフォン)」は金属性の音板を持つ鍵盤打楽器で、鉄琴の一種です。
バンド
「Vibes(ヴァイブス)」は日本のジャズから派生したフュージョングループです。パーカッションニストの斉藤ノヴの呼びかけにより結成され、2002年に「Vibes」に改名しました。2005年には活動の凍結を発表しています。
雑誌
「VIBES(バイブス)」は海王社が月間発行しているハーレーダビットソンの専門誌です。ハーレーダビットソンとは、アメリカのハーレーダビッドソン社製の大型オートバイのことです。
日本でも人気のバイクメーカーで、ハーレーの愛称で親しまれています。ライダーなら一度は憧れるメーカーではないでしょうか。