「調査」とは?意味や使い方を類語を含めてご紹介

「調査」とは、物事の状況を明らかにするために調べることを意味します。選挙の時に耳にする「出口調査」をはじめ、様々な調査が存在し、類語も多々あります。今回は、そのような関連語や類語も含め、社会生活や暮しにも影響する「調査」の意味と使い方をご紹介します。

目次

  1. 「調査」とは?
  2. 「調査」の使い方
  3. 「調査」の類語と使い方
  4. 代表的な「調査」

「調査」とは?

「調査」の基本的な定義は、ある事柄を明確にするために調べることと、その内容です。また、人間に対する取り調べを指すこともあります。

「調査」の範囲はきわめて幅広く、個人に対して行われるような、興信所による身辺調査から、公的機関が国民に対して行うような大規模なものまで、多岐にわたります。

「調査」の使い方

(A男)

友人の宏は遊び人すぎるんだ。奥さんが興信所に身辺調査を依頼して不倫がばれて、ついに離婚だそうだ。自業自得とはいえ、慰謝料も莫大で、悲惨な老後になりそうだよ。

(B子)

私が今回配属された商品企画部は、とにかく市場調査が重要視される部署なの。

(C男)

先日の参院選で、投票所を出たら、投票の内容について聞かれて驚いた。生まれて初めて、実際に出口調査なるものに遭遇したよ。

「調査」の類語と使い方

研究:ある物事の状況を調べ、それをもとに考察し、新しい仮説を求めること。調査が記録の集積であるとするなら、それをもとに考察を加えて真理を追究する試みが研究です。

  • 遺伝子の研究が進んだ結果、先進的な医療が発展してきた。

実験:ある仮説が正しいかどうかを、一定の条件を設定して確かめること。単なる記録や情報の集積に徹する調査と異なり、対象をとりまく条件を何度も変更し、そこから結論を導くのが実験です。
  • 世界の研究者が実験を重ねた結果、非常に優れた抗癌剤が開発された。

検分:実際に見たり、その場に立ち会って調べ見届けること。調査は、下請けに依頼したり、アンケートなど間接的な手法によるものがほとんどであるため、検分は直接性の有無において、調査と異なります。
  • 新居を立てるにあたり、業者とともに立地の条件を検分した。

代表的な「調査」

社会には、様々な「調査」が存在します。大規模な調査には、その調査をすることが必要か否かを調査する、調査のための調査(予備調査)があるほどです。調査についての関連語や、代表的な調査をご紹介します。

調査報道

調査報道とは、メディア(新聞社・放送局・出版社・各種インターネットメディアなど)が、ある問題を各自とりあげ、独自の取材・調査を重ねて報道することを指します。

広報やプレスリリースをそのまま報道する「発表報道」に比べ、調査報道は主体的に事実を調査し報道できる利点をもちます。一方で、なんらかの権力に忖度(そんたく)し、得た情報を伏せたり、悪質な場合は権力に利するように用いたりするケースもあるようです。

本来、メディアの存在意義は中立性と客観性に基づき、取材や調査で得た真実を報道して明かすことにあります。調査報道は、その主体性のおきどころによっては、報道の意義を揺るがしかねない事態を招くと言えるでしょう。

意識調査

意識調査とは、公的機関や民間企業などが、社会において民衆に実施する調査のことです。ネットや電話、紙媒体を用いたアンケートなどの方法で調査をし、その結果を政策や企業の商品開発などに反映させます。

世論調査

世論調査は、世論の意識や動向を調べるための、特定の社会集団に向けての統計的な社会調査のことです。

市場調査

市場調査とは、主として企業が行う、顧客のニーズや傾向を知るための調査(マーケティング・リサーチ)のことです。

国勢調査

国勢調査とは、国民の人口、性別、年齢や就業状況などについて、様々な情報を調べる全数調査のことです。世界的に実施されているものであり、各国の国勢調査の実施状況は、国際連合統計部が調査し、発表しています。

出口調査

出口調査とは、選挙結果の予測を出すために、選挙投票日の投票所の出口において、メディアによって行われる調査のことです。

投票した人から投票内容を聞き取り、その集計によって候補者の得票数を推定するために行われます。確実性のない推定とはいえ、当選確実を早い段階で報道し、その殆どが外れることはありません。


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