「ヌルサク」の意味と使用例
「ヌルサク」とは、「ヌルヌル」と「サクサク」がくっついて約まった言葉です。
主にスマートフォンやタブレットの動作性能を誉める際に使用され、「画面をスムーズに動かすことができて、アプリなどを操作する時は素早く軽快に反応すること」を意味しています。
「ヌルヌル」が動作の滑らかさを、「サクサク」は処理能力の早さを誉める意味で使われています。2つの誉める言葉が重なっているため、「ヌルサク」は現状では最上級の誉め言葉であると考えられます。
【使用例】
- やっぱりハイエンドのスマホは違うな。ヌルサク動いてうらやましいよ!
- 他のアプリを開いていてもヌルサク感があって、全然遅くならないね。
- 店頭で試しに新しいスマホを見せてもらったら、外見は似ていても高い方の機種のがヌルサク動作していたよ。
「ヌルサク」にするためには
できるだけ「ヌルサク」にしたい場合は、不要なアプリを閉じて終了させたり、アンインストールしたりする方法や、いったん電源を落として再起動させるという方法があります。
これらの方法で動作処理にかかる負荷が軽減しますので、ある程度動きが良くなる効果が期待されます。しかし古い機器ではどうしても限界はあり、最新鋭かつ高性能の機器を使用することが「ヌルサク」への一番の近道かもしれません。
「ヌルヌル」と「サクサク」それぞれの意味
「ヌルサク」の元になった「ヌルヌル」と「サクサク」について、それぞれ言葉の意味を紹介します。
「ヌルヌル」
「ヌルヌル」は元々、粘り気のある半固形状や液状の物(油や藻など)が表面にしっかりとくっついて、触れると滑りやすい様子を表す言葉です。
「滑りやすい」から派生して、パソコンやスマートフォンの画面を指やマウスなどでスクロールさせた時に、滑るようにスムーズに動かせることを指すようになりました。
【使用例】
- 新しく購入したスマホで、ニュースを隅々までスクロールしてチェックするとヌルヌル快適に動く。
「サクサク」
「サクサク」は歯ごたえの良い物をかじった時や、砂などの小さくて固い物を踏みしめて歩いた時の靴音を表します。そして、それらの小気味よい音のさまから、「物事を手際よく行い、支障がなく進んで行くこと」という意味があります。
「滞りなく進むこと」から派生して、スマートフォンのアプリを起動させたり、画面に触れたりした時に素早く反応して動作することを指すようになりました。
【使用例】
- 脱出ゲームアプリを動作させてみたら、すごいサクサク感でびっくりした。
「ヌルサク」の反対語
「ヌルサク」と反対の意味を持つ言葉には「もっさり」と「カクカク」があります。
「もっさり」
「もっさり」は元々動きが鈍くてのろまな様子や、あかぬけないさま、毛などが厚く生えている様子を表す言葉です。
「のろい」とか「動きが鈍くて反応がない」から派生して、パソコンやスマートフォンの動作を表すようになりました。パソコンやスマートフォン、タブレットなどの起動やアプリの動きが遅く、画面に触れても反応が悪いことを表します。
【使用例】
- やっぱり買って3年以上も経つスマホだからかな、動きがもっさりして使い物にならない。
「カクカク」
「カクカク」は物の形が角ばっていることを表しています。角があると球のように丸みを帯びていないせいもあって、動かそうとすると引っかかることがあります。引っかかることに意味が転じて、動きがぎこちなくなることを表すようになりました。
主に、古くなって性能が低くなったパソコンやスマートフォン、タブレット等を指して、処理能力が低い等の原因により、画面上の動画の動きが途切れるようにぎこちなくなることを指す意味で使われています。
インターネットに接続している場合には、サイトへのアクセス集中やネットワーク障害などの原因で、機器の性能とは関係なく、動画コンテンツなどの動きが遅くなることもあります。
【使用例】
- ネットテレビを視聴しようとしたら、映像がカクカクしてストレスが溜まる。