「大喜利」とは?意味や使い方をご紹介

バラエティ番組などで「大喜利(おおぎり)」をご覧になることもあるでしょう。近年は、SNS上でも行われるなど一般の人が参加できる機会も増えてきました。そこで、今回は「大喜利」の意味や使い方、「大喜利」の歴史などについて解説します。

目次

  1. 「大喜利」とは
  2. 「大喜利」の歴史
  3. 近年の「大喜利」
  4. 「大喜利」まとめ

「大喜利」とは

「大喜利」の意味

「大喜利(おおぎり)」は、演芸のジャンルの一つの言葉遊びのことです。言葉遊びには、後述するようなさまざまなスタイルがあります。

しかし、長寿テレビ番組『笑点』で、言葉遊びのスタイルのひとつ「とんち」が定着したため、狭義では大喜利はとんちの意として用いられます

「とんち(頓智・頓知)」とは

「とんち」という言葉には、何かあった時に即座に働く知恵という意味があります。演芸における「とんち」は、お題に対してひねりの効いた回答をするという言葉遊びのスタイルのひとつです。

「大喜利」の使い方

  • 今日テレビでやってた大喜利、面白かったね。
  • ツイッター上の大喜利の企画に参加したら入賞したよ。
  • これは大喜利じゃないから、ちゃんと質問に答えてくれ。

「大喜利」の歴史

「大喜利」の起源

大喜利は、江戸末期には「大切」と表記していました。大切とは、その日の歌舞伎興行の最終幕最後の場面に付ける1幕。それまでのストーリーと関係のない、明るい演目で締めて、楽しい気分で帰ってもらおうという趣向でした。

縁起がいいということで「喜利(客も喜び、演者も利を得る)」という字に置き換えられ、大喜利という名前になりました。

演芸に取り入れられた「大喜利」

歌舞伎用語だった大喜利は、やがて、寄席(よせ)でも用いられるようになります。大喜利は寄席のプログラムの一つで、アンコールのようなサービスでした。

大喜利は、トリ(最後を飾る大物出演者)がいない場合、その代わりに行われる余興。その日の出演者たちが再び登壇し、観客からもらったテーマに沿って芸を披露するのです。

披露された芸には、歌や踊り、にわか(芸人による即興芝居)、芸人による相撲などさまざまでした。やがて、それらの中のひとつだった言葉遊びが大喜利の意味となります。

言葉遊びのスタイル

大喜利が指す言葉遊びには、上でご紹介した「とんち」以外にも、さまざまなスタイルがあります。そのいくつかをご紹介します。

【あいうえお作文】
あいうえお作文は、お題の単語の各文字を頭文字に据えた文を作る言葉遊びで、次にご紹介する折句とほぼ同じです。キャッチフレーズや標語にも用いられます。

【折句(おりく)】
折句は、ある一つの文章や詩の中に、別の言葉を織り込む言葉遊びのひとつ。例えば、新聞のテレビ欄(ラテ欄)を縦読みにすると別の言葉が現れるようなイメージです。

【謎掛け】
謎掛けは、謎を問い掛けるという意味です。演芸における謎掛けは、「○○とかけて△△と解く。その心は□□」というフォーマットで、上手い言い回しを考えます。

【都々逸(どどいつ)】
都々逸は江戸時代からある三味線で弾き語る俗曲です。「恋に焦がれて 鳴く蝉よりも 鳴かぬ蛍が 身を焦がす」のように、主に七・七・七・五という音律で歌われます。

近年の「大喜利」

最初にご説明したとおり、大喜利はとんち、つまり司会者の出題に対して、ひねりを効かせて答える言葉遊びを指すようになりました。

芸人の出し物から視聴者・ユーザ参加型へ

大喜利は、バラエティ番組でお笑い芸人が披露するにとどまりません。芸人の回答を楽しむだけでなく、参加して楽しむものになってきています。

視聴者参加型の大喜利の番組もありますし、SNS上でお題が出されて回答を募る場合も。中には、公式アカウントが自社商品や作品を盛り上げるために、大喜利を企画することもあります。

「大喜利」のお題例

バラエティ番組やSNS上で行われる大喜利のお題には、あるシチュエーションに対して、「○○は何と言った?」「この後どうなった?」「〜だったのは何故?」のように問うタイプがあります。

また、シチュエーションを説明する代わりに一枚の絵や写真を見せて、セリフなど答えてもらうタイプもあります。

「大喜利」まとめ

一般に言われている大喜利の回答のコツの中には、「第一印象と逆のことを考えてみよう」「お題を違う角度から見てみよう」などが挙げられています。

ビジネスにおいても日常生活においても、大喜利に必要な視点や発想を取り入れてみれば、一味違う答えが導き出せるかもしれませんね。


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