「贖罪」とは?意味や使い方をご紹介

有名な映画、小説のタイトルに起用され目にしたこともある方が多い「贖罪」。実際、その言葉の意味や使い方についてどのくらいご存知でしょうか?今回は「贖罪」について語源、意味、どのようなシーンで使うかなどご紹介したいと思います!

目次

  1. 「贖罪」とは
  2. 「贖罪」の意味
  3. 「贖罪」の使い方
  4. 「贖罪」の誤読

「贖罪」とは

一般的に「贖罪」にはどのようなイメージを持ってますか?「罪を償って反省した」、そんなイメージがあるのではないでしょうか。そもそも「贖罪」とはどのようなところで目にする事が多いでしょうか。

やはり「罪」がつくだけあり、犯罪に絡んだ新聞記事や事件を取り扱ったルポ等で、目にする機会が多いかと思います。また、「罪と罰」をテーマにした創作物のタイトルに使われることが多いです。

では「贖罪」とは、一体なんでしょうか。まず、読み方は「しょくざい」と読みます。「贖」は「贖う/あがなう」と読み、「罪を贖う/つみをあがなう」「罪を償う/つみをつぐなう」事が大きな意味です。

「贖罪」の意味

さて、漢字の意味としての「罪を贖う」だけではない、正確な意味について改めて説明します。大きく分けて、「贖罪」には二つの意味があります。

1.善行を積んだり金品を出したりするなど、実際の行動をとって犯した罪の償いを行うこと。罪滅ぼし。
2. リスト教用語。キリストが十字架にかかって犠牲の死を遂げることにより、人類の罪を償い救いをもたらしたという教義。キリスト教とその教義の中心。罪のあがない。

実は、元々キリスト教から発生した言葉でした。人間の罪と苦しみの解放について願うのは多くの宗教においてみられますが、特に、キリスト教は顕著で重要な意味を持っています。広い意味での、神の救済や償い、和解やゆるしといったところをキリストの生と死と復活を通じて説いたといういわれがあります。

「贖罪」の使い方

現代においては「罪を償うこと」を意味した使い方がほぼ一般的です。

「彼の半生は、贖罪の人生だ」「父は母への贖罪の為、好きな酒を断った」「大罪を犯した者は、贖罪をすることによって許されるのか」

このように、犯した罪との対として使用する事が殆どです。「罪を償う」「罪滅ぼしをする」「埋め合わせをする」といった意味合いでの使用方法を覚えておけば間違いないでしょう。

また、関連した言葉として「贖罪羊」「贖罪の山羊」という言葉があります。一瞬ピンとこないと思いますが、「スケープゴート」と言えば通じますでしょうか。こちらも、元々は宗教的意味合いの強い言葉でした。

現在では「身代わり」「悪いクジを引いた」といった意味合いで使われる事が多いですが、「神に捧げる、罪を償う為の生贄」「自分自身で罪を償えない人間に代わって犠牲が捧げられて贖罪がなされた」と聖書に記載があるようです。やはり「贖罪」という言葉は、宗教とは切っても切れない言葉のようですね。

「贖罪」の誤読

まれに「しょくざい」ではなく「ぞくざい」「とくざい」と載っているものがありますが、こちらは誤読ですのでご注意ください。

さて、ここまで「贖罪」について説明してきましたがいかがでしたか?「罪を憎んで人を憎まず」という言葉もありますが、果たして「贖罪」をすることによって罪を犯した者は許されるのか、という永遠のテーマがあります。これを機会に、「贖罪」にまつわる物語に目を通して頂き、考えてみるのはいかがでしょうか。

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