「散見」とは?意味や使い方をご紹介

ビジネスシーン等で使われることがある「散見」という言葉ですが、その意味や使い方を知っていますか。日常会話ではなかなか使われない言葉なので、詳しく知らないという人も多いでしょう。今回はその「散見」という言葉の正しい意味や使い方を、例文を含めて紹介していきます。

目次

  1. 「散見」の意味
  2. 「散見」の例文
  3. 「散見」の類義語
  4. 「散見」の英語表現

「散見」の意味

「散見」の意味は、以下の通りです。

  • あちこちに見られること。
  • ちらほら目につくこと。

「散」って「見」えるということで、「あちこちに見える」という意味になります。

「散見」の例文

「散見」の例文は、以下の通りです。

  • 夜10時を過ぎ、閉店する店が散見される
  • あなたが提出した書類には、ミスが散見している
  • この筆者の独自性は、小説の中に散見される

注意していただきたい点は、「散見」という言葉は物にしか使えないということです。「物が散見している」という使い方はできますが、「人が散見している」という使い方はできません。

ちなみに本来、「散見される」という表現は間違いとされていました。なぜなら「散見」の意味自体に「見られる」という意味が含まれているからです。「散見される」だと、「見られる+される」といったように意味が重複してしまいます。

しかし現在では「散見される」という使い方は、丁寧な意味を表す方法として容認されています。

「散見」の類義語

「散見」の類義語は、「往々(おうおう)」です。物事がしばしばあるさまを表し、「往々に見られる」「往々にしてある」などと使います。

ただし「往々」は、結果の善し悪しにかかわらない「散見」と違い、あまり好ましくない場合に用いられることの多い表現です。

たとえば「非行少年の姿は繁華街では往々に見られる」「万引きはどこの店舗でも往々にしてある」のように、「好ましくないことだがしばしばある」といったニュアンスでよく使われます。

「散見」の英語表現

「散見」を英語で表すと、以下のようになります。

  1. be already seen(すでに見られる)
  2. be still written(まだ書かれている)

英語にすると、主語に合わせて「見られる」「書かれる」といったように単語を分けて使う傾向があります。
  1. The name was already seen. (その名前は散見されていた。)
  2. When I was a child, the news was still written in many books. (私が子供の時、そのニュースはたくさんの本に散見していた。)

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