「考え方」とは?意味や使い方を類語を含めてご紹介

「考え方」という言葉は頻繁に使われていますが、その意味をしっかりと把握しているでしょうか。さらに、「思考回路」「価値観」「見解」「思想」と言った類語も多く、使い分けが難しい言葉です。今回は「考え方」という言葉の意味や使い方、類語についてみていきます。

目次

  1. 「考え方」の意味
  2. 「考え方」の使い方
  3. 「考え方」を英語で言うと
  4. 「考え方」の類語
  5. 「考え方」と類語を見比べると
  6. 「考え方」まとめ

「考え方」の意味

「考え方」を辞書で引いてみると読んで字のごとく、「考える方法」を意味しています。しかし、これでは当たり前というか、漠然としすぎていますね。もう少し詳しく見ていきましょう。

「考え方」のニュアンス

実は、「考え方」は「考える方法」というよりは、「考える方向」に近い言葉です。「どうやって考えるか」よりも、「どういう方向で物事を見て、どういう方向に考えていくか」という意味があります。

具体的な問題に対して「こういう方向で考える」という意味で使うこともあれば、漠然と「何事に関してもこういう方向に考える傾向が強い」という意味で使うこともあります。

また「考え方」という言葉には、以下の二つの要素が含まれています。

  1. どの視点から物事を見ているか
  2. どんな筋道で考えを進めていくか

「この人の考え方はこうだ」と表現するときは、その人のモノの見方と、考えの進め方に着目しています。

「考え方」の使い方

  • その考え方は斬新だなぁ
  • 不安な時はこういう考え方をするといいよ
  • あなたは私と芸術に対する考え方が似ている
  • どうしても考え方が合わない
  • あの人のこういう考え方がほんと嫌い
  • あなたの感性や考え方が知りたい
  • いろんな人の考え方に刺激を受けています

「考え方」を英語で言うと

「考え方」を英語で言うと"way of think"になります。直訳すれば「考える道、考える方法」となります。

1単語であらわしたい場合は"view""solution"などがありますが、"view”は「モノの見方、意見」、"solution"は「答え、解決」といった意味なので、あくまでも「考え方」と被る意味もある程度です。

「考え方」の類語

価値観

「価値観」は「何に価値があるか、何に価値を認めるか、を重視する考え方」という意味です。これは「考え方」の中でも「モノの見方」をより重視した言葉になります。

例文

  • ほかの人の価値観が受け入れられない
  • 価値観を押し付けてはいけない

思考回路

「思考回路」は「思考の道筋、パターン」という意味の言葉です。ただ、「考え方」に比べると、その人の「モノの見方、視点」はあまり重視されず、「考える道筋」に着目した言葉です。

また「思考回路がおかしくなった」のように、本人の意思に反して「考えの道筋」がおかしくなる、という使い方もします。「考え方」の場合は、「本人に意思に反しておかしくなる」という使い方はされません。

例文

  • 慌てすぎて思考回路が止まった。
  • ダメだ。思考回路が追い付かない。

見解

「見解」は「モノに対する考え方、評価、意見」という意味の言葉です。この言葉はモノの見方や考える筋道よりも、「考えて出た結論」を重視した言葉です。

例文

  • あくまでも個人の見解です。
  • 公式に見解を発表する。

思想

「思想」は「考え方」に近い言葉ですが、哲学、宗教、政治などにおける「考え方」に限定した使い方をする言葉です。

例文

  • あいつは政治に関しては危険思想の持ち主だ。
  • 芸術に関する思想の歴史を勉強する
  • これは古代中国の思想が由来となっています。

「考え方」と類語を見比べると

このように類語と見比べてみると、「価値観」「思考回路」「見解」「思想」という言葉は、「考え方」のそれぞれの側面を表していることがわかります。

  • 価値観:「考え方」の中でも「モノの見方」に注目した言葉
  • 思考回路:「考え方」の中でも「考える筋道」に注目した言葉
  • 見解:「考え方」の中でも「考えた結果」に注目した言葉
  • 思想:「考え方」の中でも政治や宗教、哲学に限定した言葉

それぞれが「考え方」の側面を表すと同時に、「考え方」はこれらの言葉の意味をすべて含んだ言葉であると言えます。

なので、「価値観」や「思想」といった言葉との使い分けがわからなくなったら、「考え方」を使っておけば、まず間違いありません。

「考え方」まとめ

「考え方」には、その人の個性が色濃く表れます。どういう風に物事を見ているのか、どういう筋道で考えていくのか、考えた結果どんな答えを出すのか。

「考え方」という言葉について考えるときは、自分の考え方、自分の価値観、思考回路、思想などについて、客観的に見てみるのも面白いかもしれません。


人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ