「メガバン」とは?
「メガバン」とは「メガバンク」の略称です。その意味は巨大な資産や収益規模を持っている銀行、あるいは銀行グループのことです。メガバンクは複数の都市銀行が統合や合併をすることによって大きな資本を持つようになりました。
日本では「三菱UFJフィナンシャル・グループ」、「みずほフィナンシャルグループ」、「三井住友フィナンシャルグループ」が3大メガバンクと呼ばれています。また、3大メガバンクに次ぐ銀行グループとして「りそなホールディングス」が挙げられます。
「メガバン」ができた変遷
メガバンクはバブル景気が崩壊した1990年以降にできました。当時の日本の銀行は過剰融資による不良債権・金融制度の問題発覚があったので、1996年に日本政府が是正のため「金融制度改革」を行いました。
1990年代後半は「銀行が潰れる」とささやかれる中、破綻する銀行が増え社会的に金融に対する信頼が低下してきました。
この中で、各銀行は統合を行い規模の拡大や多角化、コスト削減などの経営改善を行い続けました。その結果、一部の銀行に資産が集まり、現在の体制になりました。
日本の3大メガバンク
メガバンクと言われて分からない方はいたとても、銀行名を言われれば知らない人はほとんどいないでしょう。しかし、今となってはその前身がどこの銀行だったのかを知らない人は多いでしょう。
ここでは簡単に各メガバンクの紹介をします。
三菱UFJフィナンシャル・グループ
三菱UFJフィナンシャル・グループは2005年に三菱東京フィナンシャルグループとUFJホールディングスが経営統合した共同金融持株会社です。略してMUFJとも呼ばれています。
それぞれの中核であった東京三菱銀行(東京銀行と三菱銀行が合併)とUFJ銀行(東海銀行と三和銀行が合併)のそれぞれの拠点の強みを生かし、首都圏、東海けん、近畿圏を大きな地盤としています。
みずほフィナンシャルグループ
みずほフィナンシャルグループは、みずほ銀行、みずほ証券、みずほ信託銀行を中核とするグループです。前身は第一勧業銀行・富士銀行・日本興業銀行であり、1999年に事業統合に合意し、2000年に「みずほフィナンシャルグループ」ができました。
三井住友フィナンシャルグループ
三井住友フィナンシャルグループは三井住友銀行を中核としたグループです。略してSMBCグループと呼ばれています。三井住友銀行が2002年に、住友銀行と三井グループのメインバングだったさくら銀行の合併により発足しました。そして三井住友銀行が株式移転をしたことにより三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)が設立されました。
「メガバン」を使用した例文
- 就職をするならやっぱりメガバンでしょ。
- メガバンで働いている人は給料が良いんだろうな。
- お金を預けるならやはりメガバンが安心だと思う。
「メガバン」は日常会話で身近に使われる言葉ではありませんが、上記のように就職や転職などのをする際に大手銀行を指す意味で使われることが多いです。
「メガバン」と「地方銀行」の違い
都市銀行とは
銀行は主に「都市銀行」と「地方銀行」に分かれています。都市銀行とは日本全国の主要都市に視点を持つ大きな銀行であり、「メガバン」はここに位置付けられます。それに加え「りそな銀行」「埼玉りそな銀行」が大手都市銀行に加えられます。
地方銀行とは
一方、地方銀行は各地方や都道府県を営業基盤としている銀行を指します。都市銀行と同じく普通銀行扱いです。主な営業所は本店がある各都道府県や地域にあり、地域企業への融資や地域に密着した金融サービスの提供をしています。
地方銀行の大きな役割として、大企業だけでなく個人やその地域にある中小企業などとも多く取引をしており、地域経済に大きな影響を与えています。
また、本店がある地域では営業店やATMはメガバンよりも多く、地域の方への利便性は高いと言われています。