「シェイプ」の意味
カタカナ語として使われる「シェイプ」には、大きく分けて二つの意味があります。
- 体型を意味するシェイプ
- アニメーションの表情を意味するシェイプ
体形を意味する「シェイプ」
ダイエットやトレーニングによって、ウエストをはじめとする体形を引き締めることを「シェイプアップ」と呼びます。このように、シェイプは体形を意味します。
また、「体形を整える、引き締める」という意味もあります。さらに、人の体だけでなく、「モノの形」を表す使い方もできます。
日本語で「形」や「体型」というよりもおしゃれな印象を与えるためか、理美容系に関する文章などではとくに好んで用いられる表現です。
アニメーションの表情を意味する「シェイプ」
近年はVtuberのように、アニメーションのアバターを使って動画を製作する人も増えています。このアニメーションの表情を表す時も「シェイプ」を使います。
「シェイプキー」と呼ばれるボタンがあり、特定の表情を記憶させて、シェイプキーを押せばすぐその表情が出せる機能もあります。
意味ごとの「シェイプ」の例文
体形としての「シェイプ」
- ヨガで体ををシェイプする。
- このエクササイズは体の部位ごとにシェイプが可能です。
- このギター、ラインとシェイプがいいよね。
アニメーションの表情としての「シェイプ」
- 表情シェイプにテレ顔を登録してみた。
- よし、この表情のシェイプキーを作ろう。
英語としての"shape"の意味
ここまではカタカナ語としての「シェイプ」の意味を見てきましたが、どうして「シェイプ」が「体形」や「表情」の意味になるのかを知るには、英語としての"shape"の意味を見る必要があります。
英語の"shape"には「形、格好、輪郭、姿、状態」といった意味があります。体形や表情を意味する「シェイプ」は、ここからきています。
また、"shape"には動詞としての意味もあります。動詞としての"shape"の意味は以下の通りです。
- 方向性を決める
- 形作る
- 体に合わせる
- 実現する
いずれにしても、「形を定める」という点が共通していますね。
"shape"と意味の近い言葉
"shape"と意味の近い言葉には"form"と"figure"があります。"form"も"figure"も、どちらも「形」を意味する言葉です。
その中で"figure"の方は「図形」に近いニュアンスがあります。一方、"shape"と"form"を比べると、"shape"の方がより立体的、具体的なニュアンスがあります。
これはあくまでも感覚的な違いであって、明確に使い分ける基準があるわけではありません。ですので、日常会話程度ならさほど意識して使い分けをしなくてもよいでしょう。
"shape"の熟語
give shape to~
直訳すると「~に形を与える」という意味ですが、そこから「~に格好をつける」「~を具体化する」「~をまとめる」という意味があります。
in shape
"shape"には「状態、体調」という意味があります。"shape"に"in"をつけると、「体調が良い、調子が良い」という意味になります。
in any shape
"any"には「どの~でも」という意味があります。"in shape"に"any"を挟むと、「どんな形であれ」という、また違った意味の言葉になります。
take shape
"shape"単独でも「具体化する」という意味を持ちますが、"take"をつけた場合も「具体化する」という意味になります。
shape up
カタカナ語では「シェイプアップ」というと「体形を絞る、引き締める」という意味になりますが、英語で"shape up"というと、「具体化する」「ちゃんとしたふるまいをする」「体調をよくする」という意味になります。
「シェイプ」まとめ
"shape"=「形」「形作る」だと覚えておけば、たいていの意味は理解できます。これまでは「シェイプ」というと体の形を意味することが多かったのですが、近年では「アニメーションの表情」を意味する場合が増えてきました。
Vtuberのような動きが活発になるにつれて、シェイプの使い方の「形」もどんどん変わっていくかもしれません。