「驚く」とは?意味や使い方を類語を含めてご紹介

大事故、芸能人の結婚、メジャーリーガーのサイクルヒット。皆さんは最近何に驚かれたでしょうか。突然スマホから大音量で津波警報が流れてきて驚く、という経験をした方もいらっしゃるのでは。ここではそんな「驚く」の意味や使い方を類語を含めてご紹介します。

目次

  1. 「驚く」の意味と使い方
  2. 「驚く」の類語
  3. 「驚く」の類語(慣用句編)
  4. 「驚く」の類語(カタカナ語編)
  5. 「驚く」の比喩表現

「驚く」の意味と使い方

驚く」は「予想もしていなかったことにであって、はっとする」という意味です。ではどのような使い方をするのか、例文と共にもう少し細かく見てみましょう。

「驚く」の意味と使い方その1

【例文】

  • 深夜にソファーでゴロゴロしていたら、突然火災報知器が鳴って驚いた。
  • 先週一緒に飲みに行ったばかりの同僚が、昨日事故死したとの知らせを聞き大変驚いた。

これらの例文のように「驚く」は、思いがけない事態に遭遇して心が平静を失い、取り乱した状態を意味します。とっさのことにどうしたらいいか判断ができないような場合に使われます。

「驚く」の意味と使い方その2

【例文】

  • 来日間もないリンさんの話す流ちょうな日本語に驚いた。
  • くっきりと天の川が浮かび上がる美しい星空に驚いた。
  • 妻の金遣いの荒さに驚いて言葉をなくした。
  • 大学生にもなって一人で電車に乗れないなんて驚いたよ。

これらの例文でも「思いがけない事態に遭遇した」という点では上述の「意味と使い方その1」と同じです。

しかしその結果として、上の二文では「感心した」「感嘆した」という心の動きが表現されています。また下の二文では「あきれた」「愛想が尽きた」という心の動きが表現されています。

「驚く」の類語

では、「驚く」は他にどのような言葉で言い換えられるか、類語を見てみましょう。

びっくりする

「驚く」の類語としては「びっくりする」があげられます。「びっくり」は物や体などが細かく震える様子を意味する「びくびく」が変化した形のようです。

漢字では当て字で「吃驚」「喫驚」と書きます。非常に驚いた際には「びっくり仰天」とも表現されます。

たまげる

たまげる」も「驚く」の類語としてあげられます。「たまげる」は漢字では「魂消える」と表記されます。「たまきえる」から「たまげる」へと音が変化したものです。意味は「驚く」と同じですが、「驚く」の俗っぽい言い方と言えます。

どきっとする

どきっとする」という言葉も日常的によく使われるのではないでしょうか。「どきっ」というのは、心臓が一瞬大きく鼓動して止まってしまうかのような状態を表現した言葉です。

突然のことへの驚きや恐怖だけでなく、「大好きな先輩と目が合ってどきっとした」のように、何かを期待するような場合にも使われます。

「驚く」の類語(慣用句編)

肝を潰す

肝を潰す」は「非常に驚く」という意味です。「肝」は、「度胸が宿る」と言われている「肝臓」のことです。肝がつぶれてしまうと、そこに宿っている度胸、精神力も動転してしまうということです。

「誰もいないはずの深夜の病室で物音が聞こえて肝を潰した」などと使います。なお、「美しい星空に肝を潰した」は誤用です。「肝を潰す」はこのような「よいこと」に驚く場合には使いませんので気をつけてくださいね。

「驚く」の類語(カタカナ語編)

ショッキング

ショッキング」は、驚くべき様子を意味する形容動詞です。名詞を修飾する形で使われます。

「ショッキングなニュースが飛び込んできました」「ショッキングな事件に足の震えが止まらない」のように用いられます。「驚く」程度はとても高く、衝撃的で、精神的に大きなダメージを受けたような際に使われます

「驚く」の比喩表現

「驚く」を意味する比喩表現もありますので、以下にご紹介します。

寝耳に水

寝耳に水」は、突然の知らせや出来事に驚くことの例えです。「友人のマレーシア移住の知らせは寝耳に水だった」などと使います。

鳩が豆鉄砲を食ったよう

鳩が豆鉄砲を食ったよう」は、突然のことに目を丸くして驚く様子の例えです。鳩が突然豆鉄砲を撃たれて、きょとんとしている様子から来ています。

「見知らぬ人にいきなり握手を求められ、夫は鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしていた」などと使います。


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