「そもそも」とは?意味や使い方を類語を含めてご紹介

皆さんは、「そもそも」をあまり意識せずに使っていませんか?いざその意味を問われると、すぐに答えづらい言葉のひとつではないでしょうか。そうでありながら、類語もたくさんある「そもそも」。今回は、その意味を類語をまじえて紹介いたします。

目次

  1. 「そもそも」の意味と使い方
  2. そもそも論
  3. 「そもそも」の類語
  4. 「そもそも」の英語文例

「そもそも」の意味と使い方

「そもそも」は、名詞(副詞的な意味も帯びることがある)と接続詞の二つの品詞として用いられる言葉です。

多義的な意味を持ちますが、基本的には、話を最初から説明しなおしたり、切り替えたりする際に用いられる「説き起こし」の言葉です。

漢字では「抑抑」と表記されますが、古来漢文の読み下しに使われた際のなごりにすぎず、「そもそも」と平仮名を用いるのが一般的です。

名詞としての意味と使い方

名詞「そもそも」の意味

  • 発端
  • 最初
  • (ものごとの)始まり
  • どだい

名詞「そもそも」の使い方
  • 「そもそもは、君が彼女とのデートをドタキャンしたからこその喧嘩だろう?」
  • 「そもそもの原因を考えたら、小学生の時に虐められたトラウマだったの」
  • 「あのカフェで出会ったのが、そもそもの恋の始まりさ」
  • 「君は、そもそもがブルジョワ生活じゃないか」

接続詞としての意味と使い方

接続詞「そもそも」の意味

  • いったい
  • だいたい
  • さて

接続詞「そもそも」の使い方(あらためて話を説き起こす時や、話題を変える時などに用いる)
  • 「そもそも、あなたはどうしてここに来たの?」
  • 「そのプランって、そもそも人を集める魅力がないと思うんだけど」
  • 「そもそも、こんな場所じゃ客はこないよ」
  • 「そもそも、もう責めあうのはうんざりなんだよ」

そもそも論

「そもそも」がネガティブな意味で使われる言葉が「そもそも論」です。「そもそも論」とは、対話の議題の発端に遡り、その議論の必要性などを問い直す論法のこと。「そもそも、なぜ~」と問いや主張が始まることから、「そもそも論」と称されます。

このような議論の蒸し返しは、話の前提や土台をひっくり返してしまうことにもつながり、時には、話の本筋からそれて、自分の愚痴などに話題をすり替えてしまう人さえいます。「そもそも論」を頻発すると議論が進みませんので、なるべく控えたいものです。

そもそも論の例

  • 「そもそも、この議論って必要なの?なんの意味もないんじゃない?」
  • 「そもそも、今月の私の売り上げが悪いのは、商品に魅力がないからですよ。」
  • 「締切が20日?そもそも私はこの仕事にもう魅力を感じないんですよ。」

上記のような発言ばかりに終始して、「あの人はそもそも論ばかり」などと後ろ指をさされないように気をつけましょう。

「そもそも」の類語


「そもそも」には、多くの類語があります。例を挙げてみましょう。

  • 本来は
  • 元をただせば
  • 元々
  • はなから
  • 発端は
  • いったい

接続詞的な類語
  • それにしても
  • ところで

「そもそも」の英語文例

「そもそも」の英語表現と、その文例を紹介いたしましょう。
 

to begin with
文例 Why did you blame her to bigin with?
対訳 そもそも、なんで彼女を責めたんだい?
in the first place
文例 In the first place, I never wanted to visit him with you.
対訳 そもそも、あなたと一緒に彼の家を訪ねたくなんてなかったのよ
Originally
文例 I was originally going to buy this chair, not that one!
対訳 私は、そもそもあの椅子じゃなくて、こっちの椅子を買うつもりだったのよ!
Anyway
文例 Anyway,all I wanted to know is a reliable information about her.
対訳 そもそも、俺が知りたかったのは、彼女についての信頼できる情報だけだよ


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