「アウェイ」とは?意味や使い方をご紹介

スポーツの試合結果を伝えるニュースの中で、あるいは若者との何気ない会話の中で、私たちは「アウェイ」という言葉を耳にすることがあります。さて、この「アウェイ」について皆さんは本当の意味をご存じでしょうか。今回は「アウェイ」の意味や使い方について解説します。

目次

  1. 「アウェイ」とは
  2. 「アウェイ」の使い方
  3. 「アウェイ」の俗語化

「アウェイ」とは

「アウェイ」は主にサッカーなど2チームで戦うスポーツで用いられる言葉で、相手チームの本拠地(=敵地)を意味します。英語表記は「away」。日本語では「アウェイ」または「アウェー」と表記しますが、いずれも意味は同じです。

語源は「on + way」で、「あちらへ」「離れて」「不在で」などの意味があり、転じて「敵地」を指すようになりました。

対して、自チームの本拠地は「ホーム(home)」。スポーツ用語の「home-and-away方式」とは、互いのチームの本拠地で交互に試合を行う方式、という意味です。

さらに、現在はスポーツの世界だけではなく、日常会話の中でも度々登場するようになりました。その場合の「アウェイ」は周りに自分の味方がいない状態、または居心地の悪い場所を指す俗語として用いられています。

「アウェイ」の使い方

  • 新しい学校には、出身校の仲間がいなくて完全アウェイ状態
  • 会社の飲み会に参加したら、周りが男性ばかりでアウェイ感
  • 勇気を出して提案してみたけど、賛同者がいなくてアウェイな空気

以上は俗語としての「アウェイ」を使用した例文ですが、いずれも自分が好まないと感じる状況を表していることがわかります。

そのため、仲間内で使う場合には詳しい理由を述べなくとも、そのひと言を発するだけで相手に自分の心理状態を伝えることもできる、という便利な言葉でもあります。

「アウェイ」の俗語化

では、「アウェイ」という言葉がスポーツ以外の場面で使われ始めたのはいつ頃からなのでしょうか。

調べてみたところ、最初に登場したのは2005年に放送されたフジテレビ系の連続ドラマ『電車男』の台詞の中だったようです。

秋葉原をホームとするオタク達にとって、キラキラと輝きを放つ渋谷はまさに敵地。それを主人公のオタク仲間が「渋谷はアウェイ」と語りました。

平均視聴率21パーセントを叩き出したこのドラマの影響力は大きく、インターネットを介してあっという間に拡散し、若い世代を中心に日常会話に取り込まれるようになったのです。


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