「アディショナルタイム」の意味とは?サッカー用語としての使い方とロスタイムとの違いを解説

サッカーの試合で後半終了間際に掲示される「アディショナルタイム」という表示。あと数分で試合終了なのに、なぜ追加時間が設けられるのか疑問に思ったことはありませんか?この数分間が勝敗を左右することもあり、ファンにとってはドキドキの瞬間です。

アディショナルタイムとは?アディショナルタイムの意味

サッカーの試合において、選手の負傷治療や交代などで消費された時間を補うために追加される時間

アディショナルタイムの説明

アディショナルタイムは英語の「additional time」に由来するサッカー用語で、文字通り「追加時間」を意味します。プロサッカーの試合は前半45分、後半45分の合計90分で行われますが、実際には選手の負傷治療や交代、その他の中断によってプレー時間が損失されます。この損失時間を公平に補うために、主審の判断によって追加される時間がアディショナルタイムです。通常は1〜5分程度で、試合の流れや中断時間によって調整されます。かつて日本では「ロスタイム」という呼び方が一般的でしたが、2010年に日本サッカー協会が「アディショナルタイム」への統一を決定しました。

たった数分の追加時間が試合の行方を大きく変えることもある、サッカーの醍醐味のひとつですね

アディショナルタイムの由来・語源

「アディショナルタイム」は英語の「additional time」に由来するサッカー用語で、「additional」は「追加の」、「time」は「時間」を意味します。この言葉がサッカー界で正式に採用された背景には、国際的な統一性を図る目的がありました。もともと日本では「ロスタイム」(和製英語のloss time)が一般的でしたが、FIFAの競技規則で「additional time」が正式用語として使用されていることから、2010年に日本サッカー協会が用語統一を決定しました。英語圏では「stoppage time」や「injury time」とも呼ばれますが、国際大会では「additional time」が標準的に使用されています。

たった数分の追加時間が歴史を動かすこともある、サッカーのドラマチックな一面を象徴する言葉ですね

アディショナルタイムの豆知識

アディショナルタイムの長さは主審の裁量で決まりますが、実際には第四審判がストップウォッチで計測した中断時間を参考にしています。面白いのは、アディショナルタイム中にさらに時間のロスが発生した場合、主審はさらに時間を追加できることです。また、ワールドカップなどの大会では、VAR(ビデオ副審)による確認時間もアディショナルタイムに含まれるようになりました。最近では「アディショナルタイム」が長くなる傾向にあり、試合によっては10分を超えることもあります。

アディショナルタイムのエピソード・逸話

元日本代表監督の岡田武史氏は、自著で「ドーハの悲劇」について語る際、アディショナルタイムの重要性を強調しています。1993年のワールドカップ予選では、アディショナルタイムで同点ゴールを許し、W杯出場を逃した経験から、「あの数分間が日本サッカー史を変えた」と述べています。また、長友佑都選手はインタビューで「アディショナルタイムは選手にとって最も集中力が必要な時間。一瞬の気の緩みが勝敗を分ける」と語り、プロ選手にとっての重要性を説いています。

アディショナルタイムの言葉の成り立ち

言語学的に見ると、「アディショナルタイム」は英語からの借用語ですが、日本語の音韻体系に適合するように変化しています。英語の「additional」[ədɪʃənl]が日本語では「アディショナル」と5モーラで発音され、英語のリダクション(弱化)がなくなり、各音節が明確に発音される点が特徴です。また、この用語はスポーツ用語として専門性が高く、一般的な会話では使用されない専門語彙(terminology)の典型例です。日本語における外来語受容の過程で、元の意味を保ちつつ、特定の分野で専門用語として定着したケースと言えます。

アディショナルタイムの例文

  • 1 サッカーの試合観戦で、後半終了間際にアディショナルタイムが5分も表示されて、『まだ逆転できるかも!』と期待に胸が高鳴ったこと、ありますよね。
  • 2 あと1点差で負けてるのにアディショナルタイムがたった1分しかなくて、『え、これだけ?』と審判に文句言いたくなった経験、サッカーファンなら誰でも共感できるはず。
  • 3 アディショナルタイム中に同点ゴールが決まって、テレビの前で思わず飛び上がって喜んだら、家族に変な目で見られたことありませんか?
  • 4 勝ってるチームのサポーターなのに、アディショナルタイムが長く表示されるたびに『早く終わってくれ〜』とハラハラするあの気持ち、すごく分かります。
  • 5 アディショナルタイムで劇的な逆転ゴールが決まって、その瞬間の興奮でしばらく眠れなくなったこと、サッカー好きあるあるですよね。

アディショナルタイムの歴史的背景と変遷

アディショナルタイムの概念は、サッカーの歴史の中で少しずつ形作られてきました。19世紀後半に近代サッカーのルールが確立された当初は、試合時間の管理はそれほど厳密ではなく、主審の裁量に委ねられていました。しかし、時間稼ぎなどの不正を防ぎ、試合の公平性を保つために、次第に正式なルールとして整備されていったのです。

日本では長らく「ロスタイム」という呼称が使われていましたが、国際的な統一性を図るため、2010年に日本サッカー協会が「アディショナルタイム」への正式な呼称変更を決定しました。この変更は、日本のサッカー界が国際標準に合わせて進化していることを示す象徴的な出来事でもあります。

関連するサッカー用語と使い分け

  • インジャリータイム:負傷による中断時間を指す古い呼称
  • ストッページタイム:英語圏で使われる同義語
  • 追加時間:アディショナルタイムの日本語訳
  • ロスタイム:日本で過去に使われていた和製英語

これらの用語は基本的に同じ概念を指しますが、使用される文脈や時代によって適切な表現が異なります。現在の公式な試合では「アディショナルタイム」が正しい表現です。

アディショナルタイムの正しい理解と注意点

アディショナルタイムは単なる「おまけの時間」ではなく、試合中に失われた正規のプレー時間を補うための重要な制度です。しかし、以下の点に注意が必要です:

  • アディショナルタイムの表示時間はあくまで目安であり、主審が実際のプレー時間を管理しています
  • 時間稼ぎ行為は反則とみなされる可能性があります
  • アディショナルタイム中にもイエローカードやレッドカードは通常通り提示されます
  • 得点が入った場合、キックオフまで時間は続きます

よくある質問(FAQ)

アディショナルタイムとロスタイムはどう違うのですか?

基本的な意味は同じですが、ロスタイムは和製英語で、アディショナルタイムは国際的に通用する正式なサッカー用語です。日本サッカー協会は2010年からアディショナルタイムへの統一を推奨しています。

アディショナルタイムは誰がどのように決めているのですか?

主審が決定権を持っていますが、実際には第四審判が試合中の中断時間(負傷治療、選手交代、VAR確認など)を計測し、そのデータを参考にしながら適切な時間を判断しています。

アディショナルタイム中にもさらに時間が追加されることはありますか?

はい、あります。アディショナルタイム中に新たな中断(負傷や時間稼ぎなど)が発生した場合、主審の判断でさらに時間が追加されることがあります。

アディショナルタイムは最大で何分くらいまでありますか?

通常は1〜5分程度ですが、大規模な中断があった試合では10分を超えることもあります。最近のサッカーでは時間の正確な管理が重視され、長めのアディショナルタイムが表示される傾向にあります。

アディショナルタイムは前半にもありますか?

はい、前半にも設定されます。前半45分が終了する際にも、中断時間に応じてアディショナルタイムが追加されますが、後半に比べて短いことが多いです。