「鉄板」とは?意味や使い方をご紹介

鉄板といえば鉄を延ばして板状にした物をさします。鉄板の上で野菜や肉を焼く鉄板焼きも人気です。ちなみに、この鉄の板がとても硬いことから間違いない、確実なといった意味合いでも使われています。この記事では幅広い意味をもつ「鉄板」という言葉を色々な角度から解説します。

目次

  1. 「鉄板」が持つ色々な意味
  2. 調理用具としての「鉄板」
  3. 俗語としての「鉄板」

「鉄板」が持つ色々な意味

「鉄板」には多くの意味が含まれています。「鉄板」の本来の意味は「鉄を板状にのばしたもの。鉄の板のこと。」ですが、その見た目や状態の特徴から派生して、いくつかの意味をもちます。

  • 鉄を板状にのばしたもの。鉄の板のこと。建築資材などに使用されている。
  • 肉や野菜などを焼きながら食べる料理などに用いられる鉄の板の調理用具。
  • とても硬いという特徴から「間違いない」「確実な」「失敗しない」などを表す。(競馬・競艇などギャンブルの)本命。(勝負事での)絶対勝つ手。
  • 平たいという特徴から女性の胸がないこと(貧乳)をさす。

調理用具としての「鉄板」

鉄板焼きとは、熱した鉄板の上に油をひき、肉や野菜、魚貝類などを焼きながら食べる料理法のことです。

お好み焼きやもんじゃ焼きなども、鉄板の上で焼かれるのでこれにあたります。また、バーベキューも焼き網で行う場合と、鉄板を用いられる場合があります。

鉄板焼きのルーツは、戦後に廃材の鉄板の上で調理したものが販売されたことにあると言われています。以前は家庭で鉄板調理をすることは難しく、外食などをメインに楽しまれていましたが、今日では家庭でもホットプレートを使って、手軽に鉄板焼きを楽しむことができます。

Teppanyaki in 海外

日本国外でも鉄板焼きは広く普及しており、海外ではそのまま「Teppanyaki」として知られています。

日本独特のステーキの提供スタイルとして始まり、目の前で繰り広げられる調理人の見事な鉄板さばきを楽しめることから、パフォーマンス性が高いと人気を博しています。

海外にある日本食のレストランに寿司、鉄板焼きの店が多いことからも、人気の高さがうかがえるでしょう。

鉄板調理のメリット

鉄は熱電量が低い分、熱を十分に溜め込むことができるため、冷めにくいという特徴をもちます。蓄熱性に優れており、熱を均一に安定した状態で使うことができるため、調理がしやすくおいしく仕上がります。

その理由は、素材から出た水分が一気に蒸発して、素早く火が通り、野菜がシャキっと仕上がることにあります。均一に食材に熱を加えることができるので、肉や魚は外をしっかりと焼き上げることによって中に旨味が残り、ジューシーな仕上がりになるのです。

俗語としての「鉄板」

「鉄板」には、いくつか俗語としての意味と使い方がありますので、以下にご紹介します。

鉄板:間違いないこと

俗語としての鉄板には、「間違いない、定番の、確実な選択肢である」という意味があります。競馬予想用語で、人気順で決着がつきそうなレースを「鉄板レース」といっていたのが始まりと言われています。

競う前から結果が出ていて「このレースは手堅い」という状況を、鉄板は何を用いても射抜けないほど硬いことから「鉄板レース」と言うようになったようです。

その後、お笑いの世界でも確実にウケるネタ・ギャグを「鉄板ギャグ」と呼ぶようになり、俗語として一般にも広く知られるようになりました。

【例文】

  • このレースは鉄板レースだよ。
  • カラオケで歌うっていったらやっぱり鉄板ソングでしょ!
  • あのお笑い芸人にはウケること間違いない鉄板のギャグがある。
  • この春買うべき鉄板アイテムはコレ!
  • お笑い芸人直伝!鉄板フレーズ。

鉄板:胸が小さいこと

胸の小さい女性のことも、平たい鉄板にたとえることがあります。俗語としての「洗濯板」と同じような用法です。褒め言葉として受け取られることはまずないため、軽々しく使うのは控えた方がよいでしょう。

【例文】

  • 私の体って本当鉄板!もっとナイスバディに生まれたかった。
  • 俺の彼女、マジ鉄板なんだよな。それ以外は最高なんだけど。


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