「インフレーション」とは?意味や使い方をご紹介

インフレーションと聞くと、多くの人が悪いものと考えるでしょう。実はインフレにもメリットがあります。それはもしかするとデフレより良いものかもしれません。今回は普段からよく使うインフレーションについて意味や使い方、さらにはサブカル分野での意味まで紹介します。

目次

  1. 「インフレーション」とは?
  2. サブカルチャーにおける「インフレーション」
  3. 「インフレーション」の使い方
  4. 「インフレーション」のメリット・デメリット

「インフレーション」とは?

インフレーションは一般的には物価が上がり続けることを指します。物やサービスの値段が高くなる。その一方で所得はそこまで高くならなかったり、据え置きだったりする現象が「インフレーション」です。会話のなかでは、よくインフレと略して用いられます。

「インフレーション」の種類

「インフレーション」は元々、経済分野で使われていた専門用語です。マネーサプライの増加を指すキャッシュインフレーション物価が上がり続けるプライスインフレーションの2種類があります。

インフレーションのうち、特に急激なものをハイパーインフレと呼びます。戦後ドイツやジンバブエ、ベネズエラのものなどが有名です。ちなみにインフレの対義語がデフレーション、略してデフレです。

サブカルチャーにおける「インフレーション」

昨今「インフレーション」は、経済用語としてだけでなく、ゲームや漫画などのサブカルチャーの世界でも用いられています。

意味

ソーシャルゲームやバトル漫画などでは、「増えすぎたり高くなりすぎたりすること」や「ありがたみが失われる」という意味で「インフレーション」が使われます。

よい意味で使われることはほとんどなく、増えすぎればいいってもんじゃないという批判的な意味を含みます。

サブカルチャーにおけるインフレの代表例が、漫画『ドラゴンボール』です。次から次に強い敵が現れるというバトル漫画の性質や人気ゆえに連載が続いたこともあって、戦闘力の急激なインフレが起きています。

作中では戦闘力を数字で測る機械が登場しますが、それによると初期は3桁程度だった戦闘力が、やがては数万に達し、ついには測定不能で故障してしまいました。こうなると、3桁や4桁の戦闘力で「強敵」とされていた悪役が、とんだ小物と化してしまいます。

またソーシャルゲームにおけるインフレの代表例は『白猫プロジェクト』です。インフレプロジェクトとも評されるこちらのゲームでは、初期の頃は数千から数万で高いといわれていたダメージ量が4、5年で数億になるという、文字通りけた外れのダメージインフレを起こしています。

「インフレーション」の使い方

  • 戦後にインフレーションが進んだ結果、子供たちがお金で遊んだり、抱えるほどの札束で買い物することになった。
  • ソシャゲにインフレはつきものだけれど、これは他よりも穏やかだ。
  • 誰もが気軽に文章を書けるようになりインフレ文学ともいえる昨今では、よい小説を見つけるのが難しくなった。駄作ばかりあふれていて、玉石混交といったところだ。

「インフレーション」のメリット・デメリット

メリット

物価が上がるからと嫌われがちなインフレーションですが、メリットもあります。例えば給料が上がること。インフレの時には流通している通貨が増えるので、自分の手元に回ってくるお金も増えると予想されます。物価以上のペースで給料が上昇すれば、家計も楽になるはずです。

また、為替相場で見てみると円安になります。インフレでは国内の通貨、つまり円の価値が下がります。この時外貨の価値が変動していないなら、それだけ円安の方向に進みます。円安の時は輸出や来日観光客が増えていきます。

その他、株価や金利が上昇したり、さらには土地などの不動産の価値も高くなります。必ずしもインフレは悪いものではないのです。

デメリット

インフレにメリットがあるのは事実ですが、その一方で弊害があるのも事実です。いくつかデメリットを説明しましょう。

よく聞くのが物価が上昇すること。確かに所得以上のペースで物価が上がればそれだけ家計が悪くなります。オイルショックなどの物価だけが上がるインフレがわかりやすい例ですね。

次に挙げられるのが通貨の価値が下がること。インフレでは通貨の価値が低くなりますが、これが急激に起きるとハイパーインフレになってしまいます。こうなると今までためてきた貯金もほぼ価値のないものになってしまいます。

そして最後に経済格差の上昇があげられます。インフレで上がるのは物価、つまり物の価値です。土地にせよ、建物にせよ、より多く持っているのは資産家や経営者ですね。豊かな人がより豊かになり、持たない人がより辛酸をなめることになります。


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