「還元」とは?意味や使い方をご紹介

「ポイント還元」「還元型コエンザイム」など、「還元」という言葉が生活の様々なシーンで使われています。この記事では、そんな日常生活の中で使用される「還元」と、化学用語として「還元」の、その両方について意味や使い方をご紹介します。

目次

  1. 「還元」の意味
  2. 「還元」の使い方
  3. カードや商品購入でよく見る「還元」
  4. 化学用語としての「還元」
  5. 物質の酸化・還元

「還元」の意味

還元は「還=かえす、もどす」、「元=もと」という漢字で成り立っており、「還元」で「もとにかえす、もどす」という意味になります。その意味の通り、還元は元のところや状態に返したり戻したりすることを指します。

また、化学用語で「酸化」の対義語として、酸素を失ったり水素や電子を受け取ったりするという意味もあります。

「還元」の使い方

「元のところや状態に返す」という意味で還元が使われる例としては、
 

  • ○%ポイント還元
  • 利益を消費者に還元する
  • 還元率の高いカード

というように使われます。

一方、化学用語として還元が使われる例として、
 
  • 還元水飴
  • 還元型コエンザイム、還元酵素
  • 還元ヘモグロビン
  • 還元漂白剤

などが挙げられます。

カードや商品購入でよく見る「還元」

ポイント還元のシステム

カードを作ったり商品を購入したりする際に「○%ポイント還元」等の表示がされていることがあります。これは、カードを使ったり商品を購入することで使った分の金額の一部がポイントとして消費者に返ってくる(還元される)システムです。

返ってくるポイントは、それぞれの会社で指定された単位(1ポイント=1円など)で次回以降の買い物の際の値引きや、その金額相当の景品、他社のポイントなどと交換することができます。

例えば、あるカードで買い物をすると5%のポイントが還元され、1ポイント=1円で交換できるとして、そのカードで10,000円の商品を購入した場合、「10,000×0.05=500」となり、500ポイントが溜まります。1ポイント=1円で換算すると500円分となるので、次回以降の買い物での値引きや500円相当の商品との交換、あるいは他社のポイントに交換して使うことができます。

ポイント還元の注意事項

還元率が高いほど戻ってくるポイントは多くなりますが、ポイント交換のレートが低いと損をしてしまうこともあるので注意が必要です。

また、このような他社のポイントに変換できる場合などには景品表示法が適用されるため、還元されるポイントは換金すると取引価格の20%以下となるように定められています。

化学用語としての「還元」

化学用語としての「還元」は、「oxidation(酸化)」の反対である「deoxidation」の訳語としてつけられたものです。自然界では酸化の方が起こりやすいので、その逆として「もとに戻す」という意味の還元が日本語訳としてあてられたのだと考えられます。

物質の酸化・還元

酸化について

化学用語としての還元を解説するにあたり、まず酸化についてご説明します。

酸化とは、狭義には「酸素を受け取ること」を表します。例えば、屋外に打ってあった鉄くぎが錆びたり、封を開けたワインの味が悪くなってしまったりといった現象は、酸素が含まれた空気や水に触れ、酸素と結びつくことで酸化したために起こる現象です。

中学や高校で習った方も多いと思いますが、原子は陽子(プラスの電荷をもつ)と中性子からなる核と、マイナスの電荷をもつ電子からできています。原子の状態では、陽子と電子の数は同じで、プラスとマイナスが釣り合って電荷は0の状態です。

酸素原子は、より安定な形になるために、ほかの物質から電子を奪いやすい性質があります。ある物質(例えば金属)が酸素に触れ、酸素がその物質の電子を奪うと、その物質は酸素に電子を与えたことになり、その物質の電荷はプラスに傾きます。このような現象を酸化といいます。

酸素が含まれない反応にもこの用語を適用するために、現在ではより広い意味として、「酸化とはその物質が他の物質に電子を与えること」とされています。

還元について

還元は、前に示した酸化とは逆の現象を指し、狭義には酸素を失うこと、広義には電子を受け取る(与えられる)こととされています。

前述の例でいうと、酸素原子はある物質から電子を与えられているため、ある物質は酸化されていますが、酸素そのものは還元されていると言えます。

特に水素原子は、電子を与えやすい性質を持つため、日常生活で「還元」というと水素と結合していることを指す場合が多いようです。

体の中での酸化・還元

ヒトの体の中では、上に示したような酸化・還元反応が絶えず起こっています。しかし、ヒトの体を構成する物質の中には、活性酸素などにより酸化は比較的起こりやすいものの、還元はエネルギーを必要とするものや物質によってはできないこともあります。

そのため、体内で働きやすいとされる還元型のコエンザイムや、エネルギーになりにくい低カロリー甘味料としての還元水飴などが注目されているようです。


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