「ホワイトデー」とは?
「ホワイトデー」とはバレンタインデーのお返しに男性から女性へプレゼントをする日です。日付は毎年3月14日です。
プレゼントはお菓子が一般的ですが、ハンカチやアクセサリーなどを贈る人もいます。お返しは一般に三倍返しと言われていて、バレンタインよりも高額になることが多くあります。
「ホワイトデー」の由来
「ホワイトデー」は実は日本企業が独自に決めたものです。その由来は諸説ありますが、どの説もお菓子を売るという商業目的でバレンタインのお返しの日という点は同じです。有名なものをいくつかご紹介しましょう。
不二家説
「バレンタインデー」のお返しの日を考えた企業は多くありますが、中でも有名なのが不二家です。マシュマロメーカーのエイワと手を組んでキャンディやマシュマロを売り出したのがホワイトデーの先駆けと言われています。
石村萬盛堂説
「ホワイトデー」を考えた企業の一つに石村萬盛堂があります。九州福岡にあるお菓子屋さんです。30年以上前にバレンタインのお返しをする日として「マシュマロデー」を打ち出した企業です。この「マシュマロデー」が名前を変えて今の「ホワイトデー」につながったといわれています。
全国飴菓子業協同組合説
「ホワイトデー」を3月14日に定めた団体が全国飴菓子工業協同組合です。お菓子を製造販売する業者の集まりで、それまでバラバラに決めていたバレンタインのお返しの日を3月14日に決めました。
「ホワイト」の由来は純潔のシンボル。日付はバレンタインデーの由来となったヴァレンティヌスの殉教一か月後に恋人たちが愛を確かめ合ったことに由来するとしています。
全国飴菓子工業協同組合だけに「ホワイトデー」は「キャンディ」を贈る日と謳っています。
海外の「ホワイトデー」
「ホワイトデー」は日本以外では韓国、中国などのアジア一部地域でのみ見られます。本来、バレンタインデーは恋人たちの日です。女性だけでなく男性もプレゼントを贈ります。そのため、「お返し」自体が当日に終わってしまいます。また、欧米圏では「お返し」という文化になじみがないともいわれています。
なぜ「三倍返し」なのか?
「ホワイトデー」のお返しといえば三倍返しとよく言われますね。なぜもらった分の三倍も返さなければいけないのかと不満な男性もいるかもしれませんね。理由は大きく2つあります。
まず、経済的な理由です。豊かだったバブル時代の名残で、高額のお返しをする風習だけが残ったといわれています。また、所得の男女の差もあげられます。格差が埋まってきたとはいえ、いまだに所得や昇進で男女差が残っているのも事実。その点で有利な男性が多く支払うという説です。
もう一つ、お返しだから高くなるという説もあります。バレンタインデーは愛を告白する日です。そしてホワイトデーはそのお返事をする日。お返事をするよりも告白する方が勇気が要りますよね?相手の勇気を思えば三倍返しくらい安い買い物、という考え方です。
「ホワイトデー」のお菓子の意味
「ホワイトデー」のお菓子には実は裏の意味があります。うかつに贈ってしまうと誤解させてしまうかもしれません。代表的なものをご紹介します。
飴
「ホワイトデー」の定番、キャンディ。お返しとして贈ると、「あなたが好き」というメッセージになります。キャンディは硬くて割れにいお菓子です。そして長持ちします。そこから、関係が壊れないで長続きするという意味になったとされています。
クッキー
みんなに喜ばれるクッキーは「友達のままで」という意味でつかわれます。乾燥してるのでドライな関係に由来しています。
マシュマロ
当初から売られていたマシュマロには「あなたが嫌い」という意味があります。柔らかく、口の中ですぐに溶けてしまうため、関係を終わりにしたい、優しい口当たりでお断りと解釈されます。
一方、相手を包む誠実な愛という場合もあります。ただ、誤解を避けたいなら好きな人にはマシュマロは贈らない方が無難ですね。
その他のお菓子
その他のお菓子でメッセージがあるのは以下の通り。不安な人はチョコレートやドーナッツなど深い意味のないものを贈るといいかもしれませんね。
- キャラメル…あなたといると安心する。
- マカロン…あなたは特別な人。
- マドレーヌ…もっと仲良くなりたい。