「バンギャ」とは？意味や使い方をご紹介

「バンギャ」とは、「バンドギャル」の略称で、「バンドギャル」とは、主にヴィジュアル系（V系）バンドの熱心なファンである女性を指す言葉です。「バンドギャル」には「バンギャル」という別称もあります。

バンドの音楽ジャンルはV系がほとんどですが、部外者から見た「エモ」や「メタル」のファンとの境界は曖昧です。

「バンギャ」から派生した言葉には、次のような言葉があります。  
 

• 「ギャ男（ぎゃお）」：「バンドギャル男」の略で、V系ファンの男性のこと。
• 「オバンギャ」：年季の入ったバンギャのこと。
• 「コテギャ」：コテコテのV系ファッションで出歩く本格的なバンギャのこと。
• 「ネタギャ」：ネタっぽい服（セーラー服、着ぐるみなど）でライブに行くバンギャのこと。
• 「オタギャ」：２次元オタクも兼任しているバンギャのこと。
• 「音源ギャ」：ライブには行かずに音源（CD）だけを楽しむV系ファンのこと。

• 「バンギャをあがるなんて考えられない。」→（バンギャを辞める）
• 「バンギャは何かとお金がかかって大変だ。」
• 「隠しているつもりみたいだけど、彼女は絶対バンギャでしょう。」

「バンギャ」は、好きなバンドメンバーの雰囲気に影響されて、同じような服や、メンバーの衣装と同じブランドの服を着たり、中には自分で服を手作りするなどして、コスプレをする方が多く見られます。

ゴシック系、パンク系、ロリータ系、ボーイッッシュ系に加えて、近年ではギャル系、姫系のファッションも目立ち始めています。一説には、ゴシック・アンド・ロリータ（ゴスロリ）は、バンギャのファッションが発祥だとも言われています。

「バンギャ」がよく使う言葉には次のようなものがあります。

• 「盤（ばん）」：バンドのこと。
• 「麺（めん）」：バンドメンバーのこと。
• 「出順（でじゅん）」：複数のバンドが出演するライブの出演順のこと。
• 「仕切り（しきり）」：複数のバンドが出演するライブで、各バンドのファンが最前列で見られるように場所を仕切っているリーダー的存在のこと。
• 「音源（おんげん）」：CDのこと。

• 「箱（はこ）」：ライブハウスのこと。
• 「全通（ぜんつう）」：全てのツアー会場へ行くこと、全公演に参加することを指す。
• 「夜バス（やばす）」：「夜行バス」の略。交通費を節約するためには必須。
• 「最前（さいぜん）」：「最前列」の略。

少し前にTwitterで話題になった「#名画で学ぶバンギャ」というハッシュタグで、「バンギャ」がわかりやすく紹介されていました。

スタンディングライブは、開演してしまえば足腰の疲れも忘れてしまうでしょうが、会場に入ってから開演までの待ち時間は少し辛いようです。

位置によっては、推しのメンバーが見えにくくて残念に思うこともありますが、近くに来てくれたら幸せですね。

ライブ中、ギタリストやベーシストがピックを客席に投げてくれることがありますが、キャッチできずに床に落ちてしまうこともあります。混み合うフロアで床のピックを探すのも一苦労です。

趣味には概してお金がかかるものですが、バンギャも御多分に洩れず、全通するためにチケット代と交通費や宿泊費がかかる、会場に行ったらグッズが欲しい、ライブに行くための服を買わなきゃいけないなど、出費が嵩んで大変です。

雨宮処凛（あまみやかりん）・作『バンギャル ア ゴーゴー』は、ヴィジュアル系バンドに魂を奪われ、バンドの追っかけになった北海道の中学生エリ、ユキ、ノリコの姿を描き出した、自伝的「ガールズ・ノヴェル」。講談社から2006年に上下巻の2冊が出版されました。

『バンギャループ』は漫画配信サイト「GANMA!（ガンマ!）」で連載中のマキボロスによる作品です。応援していたバンド「Squall」のヴォーカリストの死を知ったバンギャル・芽衣子がタイムスリップした先は、デビュー前のSquallが暮らす家でした。芽衣子が、過去を変えてSquallを救うべく奮闘する物語です。