「かしこまりました」の意味とは?使い方や例文をご紹介

「かしこまりました」という言葉は、多くの方がビジネスシーンで使われていると思います。ですが「かしこまりました」という言葉を使うシーンを間違えている方がいらっしゃいます。ここでは意味や類義語、また正しい使い方などをご紹介いたします。

目次

  1. 「かしこまりました」とは
  2. 「かしこまりました」の由来
  3. 類義語について
  4. 「かりこまりました」の若者言葉
  5. 「かしこ」は実は、若者言葉ではない

「かしこまりました」とは

「かしこまりました」という言葉を、普段いつどこで誰にお使いでしょうか?皆さんが思いつく”いつ”は、ビジネスシーンが多いのではないでしょうか。”どこで”は、会社や取引先など、”誰に”は、目上の人や取引先に対してだと思います。

「かしこまりました」は、『わかりました』の謙譲語です。

謙譲語とは

謙譲語とは、相手に対してへりくだった表現とし、相手に対して敬意を表す言葉の事です。へりくだるという事は、自分を低く見立て相手を立てる意味があるので、謙譲語を使用する際には、自分よりも目上の人に対して使われる事が多いのです。そのため自然とビジネスシーンで多用されます。

上記の説明のように、自分よりも目上の人へ使用する言葉なので「かしこまりました」という言葉が、上司などから返ってくることはありません。上司から指示を受けたりした際には、「かしこまりました」という言葉を使うのが正しい使い方です。自分が上司の立場であり、部下へ返事をする時には「わかりました」や「了解しました」が適切となります。

「かしこまりました」の由来

かしこまりました、を漢字で書くと「畏まりました」になるのを、皆さん知っていましたか?この畏まるは、身分の高い人間に対して自分がその威圧や威厳に圧倒され、萎縮してしまう様子として「畏まる」という漢字が使われるようになりました。

そのため「かしこまりました」という言葉には、とてつもなく堅いイメージを持つ言葉のため、目上の人や取引先の人でも気ごころ知れている相手に対して使うと、「急にどうしたの?」と言われてしまうかもしれません。

類義語について

かしこまりましたの類義語は複数ありますが、それらをシーンによって使い分ける必要があります。

まず「かしこまりました」は『わかりました』の謙譲語だと説明しましたが、この『わかりました』は丁寧語ではありますが、謙譲語よりはかなりカジュアルな印象となります。他には「承知しました」や「了解しました」などがあります。

「承知しました」と「かしこまりました」

「承知しました」も実は、謙譲語にあたります。ですが、「かしこまりました」とは意味が違うので使うシーンも違ってきます。相手からの指示や依頼などに対して承諾する「かしこまりました」と違い「承知しました」は、話の内容や事情などを知り、それらを承諾するという意味があります。

「了解しました」と「かしこまりました」

「了解しました」は、事情や内容について納得をする、理解する、という意味がありますが、敬語ではありません。ビジネスシーンで使われる事が多いとは思いますが、目上の人や取引先の人へ使う言葉ではなく、部下や同僚への返事として使うのが適正です。

「了解しました」という言葉が、ビジネスマナーとして悪い訳ではありませんが、一般的に目上の人や取引先の人へ使うべきではないと認識されている言葉なので、使用するタイミングは注意しましょう。

「かりこまりました」の若者言葉

いつからか「かしこまりました」を「かしこー / かしこまり~」と略す若者言葉が出来ました。

お笑い芸人ハイキングウォーキングの「かしこかしこまりたかしこ~」という返し台詞がありますが、若者が使うようになったかは不明です。「かしこかしこまりましたかしこゲーム」というゲームを遊ぶ動画なども配信されているため、若者からしたら「かしこまりました」に対して堅いイメージはないのかもしれません。

「かしこ」は実は、若者言葉ではない

「かしこ」とは、多くの若者が使うので若者言葉として認識されている事が多いですが、正しくは、女性が手紙の末尾に書く言葉です。

なぜ女性限定で使われているのか?

手紙は、昔の時代から使われていた意思疎通の方法のひとつです。平安時代にはこの手紙が全て漢文(所謂漢字だけ)で書かれていました。

それから時代が進み、手紙にもひらがなが使われるようになり、女性はひらがなを多く使う手紙を書くようになりました。その時、相手を敬う・尊敬を表するために「かしこ」と最後に書きました。男性はひらがなを使用して手紙を書くよりも漢文の手紙が多かったため、「かしこ」とは書かず「恐惶謹言」と書くようです。

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