繊細チンピラの意味
「繊細チンピラ」は、ネット上、SNS上での人のふるまいを指す言葉です。
誰かの「今日は○○でうれしかった」「××をして楽しかった」というツイートに対し、「○○できないやつに対しての自慢か!」「××できない人に対する配慮が足りない!」といった批判のツイートをする人を指します。
日常をつぶやいただけの何気ないツイートを、「リア充から持たざる者に対する自慢」と解釈し、「自慢されて傷ついた。どうしてくれる!」という言いがかり、いちゃもんをつけてくる人のことを「繊細チンピラ」と呼びます。
「繊細チンピラ」の使用例
- 自慢したつもりないんですけど…。そういういちゃもんつける人を、「繊細チンピラ」って言うんですよ。
- 繊細チンピラには反論せずに無視するのが一番です。
- 最近のSNSって繊細チンピラ多くない?
- 言いがかりつけてくる繊細チンピラ、怖い…。
- こいつら、繊細チンピラの集まりか?
- 繊細チンピラに絡まれるとヤだから、黙ってよう
「繊細チンピラ」と言われてしまう発言の例
- 結婚式の写真をアップするなんて、結婚できない人への当てつけですか?
- カレシの愚痴って要は「カレシいる自慢アピール」でしょ?うざっ…
- そんなに見下すの楽しいですか?
- 配慮が足りない! そういうことができない人の気持ちを考えたことがあるんですか!?
- 今日休みだったの? こっちは休日出勤なんだけど、なに、自慢?
「繊細チンピラ」の語源
繊細チンピラは2013年にライターの小野ほりでいさんが生み出した造語です。朝の情報番組で取り上げられ、広く認知されるようになりました。
「繊細」には「傷つきやすい」という意味があり、「言いがかりやいちゃもんをつけてからんでくる」という人を指す言葉として使われる「チンピラ」を組み合わせることにより、「お前の発言で私が傷ついたから謝れ!」と言いがかり、いちゃもんをつけてからんでくる人のことを「繊細チンピラ」と呼ぶようになりました。
繊細チンピラの実態
「繊細チンピラ」について考える際に重要なのは、繊細チンピラに絡まれた側には、そもそも自慢する意図はなかった、という点です。
自慢する意図はなく、何気ない日常の報告としてつぶやいたはずの言葉が「自慢だ!」と批判されることで、人は当惑します。
このような繊細チンピラが出てくる背景には、「リア充は批判していい」という暗黙の了解がある、などと指摘されています。
また、提唱者である小野ほりでいさんはこの「繊細チンピラ」という言葉を、「真っ当な批判も『繊細チンピラ』でくくって撃退できる危険な言葉」でもあると警告しています。
「繊細チンピラ」の同義語
繊細チンピラと同じ意味の言葉に「繊細ヤクザ」があります。「チンピラ」の部分が「ヤクザ」に置き換わっただけで、意味は一緒です。「繊細ヤクザ」の方が「繊細チンピラ」よりもより怖い、といったニュアンスは見られません。
「繊細チンピラ」まとめ
繊細チンピラは過剰な配慮を人に強要してきます。とはいえ、他人に対して配慮することも大切です。
繊細チンピラに絡まれないように、そして、自分が繊細チンピラになって誰かに絡まないように、日ごろから相手のことを、気疲れしない程度に配慮することが大切なのではないでしょうか。