「ピストン運動」とは?意味や利用例をご紹介

みなさんは「ピストン運動」と聞いて何を思い浮かべるでしょうか。工学に詳しい方ならエンジンや水洗トイレを、そうでないならちょっと卑猥な連想をする方もいらっしゃるかもしれません。本記事では「ピストン運動」の意味を、身近な利用例や俗語表現を含めご紹介します。

目次

  1. 「ピストン運動」とは
  2. 俗語としての「ピストン運動」
  3. 身近な「ピストン運動」

「ピストン運動」とは

「ピストン」とは

「ピストン運動」について知るために、まず「ピストン」とは何かを確認しておきましょう。

「ピストン」とはシリンダーの中にあって、往復運動できる栓状の部品のこと。例えば注射器の注射筒(シリンジ)は、外筒と呼ばれるメモリのついている部分と、押し子と呼ばれる柄の部分とで出来ています。

押し子を引っ張ったり押し込んだりすることによって、液体や気体を吸引・注入できるわけですが、この内筒の部分がピストンです。

「ピストン運動」の意味

「ピストン運動」とは、「ピストン」がシリンダーの内部を往復する運動を意味する言葉です。

古くは蒸気機関の動力として利用され、シール材(シリンダーの気密性を保持するための部品)の耐久・耐熱性が向上した後は、ディーゼルエンジンやガソリンエンジンなどに広く利用されるようになりました。

俗語としての「ピストン運動」

「ピストン運動」は、前述のとおり筒状のシリンダーの内部を栓状の部品が往復する運動です。これが性行為における男性器の動きを連想させることから、「ピストン運動」はアダルト用語として用いられることもあります。

たとえば「激しいピストン運動」という場合は、性器内、あるいは筒状の器具のなかで男性器を激しく往復させる行為を表します。

そもそもの「ピストン運動」は工学用語であるため、アダルト用語としての「ピストン運動」のほうが一般的には使用頻度が高いと言えるかもしれません。

実際、「Google」で「ピストン運動」を検索してみると、上位に表示されるのは大多数がアダルト関連のサイトです。

身近な「ピストン運動」

では工学としての「ピストン運動」は、一般の人にとって縁遠い存在なのかというと、そんなことはありません。たとえば身近な例では、「ピストン運動」は以下のようなものに利用されています。

  • レシプロエンジン
  • 水洗式トイレの洗浄弁
  • 金管楽器

特に「レシプロエンジン」は、自動車や船舶、鉄道車両や発電機など、さまざまなものに利用されています。用語としては馴染みが薄いかもしれませんが、「ピストン運動」は私たちの生活に密接に関係しているのです。


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