「拝聴」の意味
「拝聴」の意味は、以下の通りです。
- 聴くことの意の謙譲語。つつしんで聞くこと。
「拝」という感じには「謹んで」という意味があります。自分の行動をへりくだった表現にして相手に敬意を表す効果があります。
「拝聴」の使い方
以下が、「拝聴」を使った例文です。
- 先日の社長のお話を拝聴し、とても感銘を受けました。
- 先日の講演では大変興味深いお話を拝聴しました。
- 有名なピアニストの演奏を拝聴することができました。
1、2のように、人の話や講演に対しても使いますが、3のように音楽に対しても使うことができます。
「拝聞」の意味
「拝聞」の意味は、以下の通りです。
- 聞くことをへりくだっていう語。 つつしんで聞くこと。
「拝見」の意味
「拝聴」のように、「拝」がつく謙譲語は他にもあります。その一つに、「拝見(はいぶん)」ということばがあります。「拝見」の意味は、以下の通りです。
- 見ることをへりくだっていう語。謹んで見ること。
「拝聴」と同じように、「見る」という自分の行動をへりくだった表現にし、相手に尊敬の意味を表します。
「拝見」の使い方
「拝見」の例文は、以下の通りです。
- 課長からいただいたメール、拝見しました。
- 新しい映画、拝見しました。
「拝見」はメールや手紙に対してはもちろん使いますが、映画などの映像物に対しても使うことができます。
「拝聴」の英語表現
「拝聴」の英語表現を使った例文は、以下の通りです。
- I think that I want to listen to your lecture.(あなたの講義を拝聴したいと思っています。)
- I enjoyed your keynote speech. (私はそこであなたの基調講演を拝聴しました。)
英語には敬語表現がないので、謙譲語も存在しません。よって、1のように聴くの「listen」を「拝聴する」という意味で使ったり、2のように「enjoy」を使って「講演を楽しんだ=楽しく聴いた」という意味で使ったりします。