「センテンス」の意味
「センテンス」とは、日本語では、「文」のことを指します。
「文」とは?
「センテンス」=「文」として考えてみましょう。「文とは、まとまった内容を表して言い終えるひと続きの言葉」を指します。基本的な「文」は、まず、主語から始まり述語で終わるものです。主語は、名詞や代名詞などです。例えば、名詞なら、「車」、「仕事」などで、代名詞は、「私」、「彼」、「それ」などです。そして、述語は動詞で終わるものが多く、主に、動作や状態を表す語で、例えば、「走る」「働く」です。
例)「台風でしたが、彼は仕事に行きました。」
文の見分け方は、最後に「。」がついているかどうかです。
「文」と「文章」の違い
では、「文」と「文章」は?何?という方もいらっしゃるかと思いますが、文章は、「文を連ねて、まとまった思想や感情を表現したもの」です。通常は、文がいくつか集まって、様々な内容を伝えるものです。
例)「台風でした。しかし、彼は仕事に行きました。」
上記の例」の「文」と述べている内容は一緒ですが、「文」が「。」で二つに分けられているため、この例は、「文章」となりますから、二つの「センテンス」から成っています。次の例をご覧ください。
例)「台風でした。私は仕事が好きです。彼はせっかちです。」
センテンスは三つありますが、「文」が連なってまとまった意味を表すという観点からすると、上記の例は、それぞれの文の意味がバラバラなので、「文章」とは言えませんね。
「センテンス」の使い方 ~豆知識を入れた例~
では、「文」を言い換えた、流行りの言葉である「センテンス」を使って、少しオシャレな会話にしてみましょう。
「センテンス」の使い方① ~韻文に出てくるセンテンス~
例)「君の詩のこの『センテンス』は、内容が深く、とても芸術性のあるものだよ。素晴らしい!」
韻律と言って、一定の規則に則って書かれた文章の代表的なものを皆さんは「詩」や「俳句」として習ったことがあるかと思いますが、そのような文を「韻文」と言います。その中で用いられる「センテンス」が素晴らしいと例文では言っているわけですね。ちなみに、「韻文」に対して、韻律などに捉われずに書く文章を「散文」と言います。ですから、私が書いているこの記事も「散文」です。
「センテンス」の使い方② ~読みやすい文章~
例)「君の報告書のセンテンスは、長すぎて要点がわからないよ。」
ここでは、ある上司が、皆さんにこのように伝えてきました。分かりやすい文章のコツは、一つの文章の中に、複数の言いたいことを詰め込みすぎないということが大切です。
①「春は、適度な気候で暑くもなく、寒くもないので、運動もしやすく、ダイエットにも効果的で素晴らしい季節ですが、別れの訪れにもなる悲しさの混じる季節です。」
上記の①は、一文が長く、色々な情報が詰め込まれています。その際は適切な接続詞を補って、複数の「文」を作り、「文章」にすると分かりやすくなります。
②「春は、適度な気候で暑くもなく、寒くもありません。ですから、運動もしやすく、ダイエットにも効果的で素晴らしい季節です。しかし、別れの訪れにもなる悲しさの混じる季節です。」
と改めて見た方が、読みやすくなりますよね。
「センテンス」まとめ
今回は「センテンス」という語から「文」や「文章」についてのご説明をさせていただきました。「センテンス」の使い方を中心に、「文」というものを改めて理解できたのではないかと思います。きれいな「センテンス」の組み合わせで簡潔な会話を心掛け、簡潔な文章を作ることができれば、「仕事運」もきっと上がるはずです。