「幻想」とは?意味や使い方・類語をご紹介

「幻想」という言葉があります。「幻想を抱く」や「幻想的な光景」のように使われ、何となく知っている方は多いのではないでしょうか。一方、日常生活で使う機会は少なめかと思います。ここではそんな「幻想」の意味や使い方、類語などを、順々に紹介していきます。

目次

  1. 「幻想」の読み方
  2. 「幻想」の意味
  3. 「幻想」の使い方
  4. 「幻想」の類語

「幻想」の読み方

まず「幻想」は、「げんそう」と読みます。「幻」は訓読みで「まぼろし」と読む字です。「想」に関しては、表外読みで「おも(う)」と読みます。

「幻想」の意味

「幻想」とは、現実にはないことを思い描くことや、そのような想念を表します。上述の読み方を踏まえて、幻(非現実的なこと)を想う、ということです。

それぞれの字について、「幻」には実在しないモノが見える、存在の確認が難しいモノなどの意味があります。「想」は、何かの形や有様を思い定めるなどの意味を持っています。

「思う」と「想う」の違い

「思う」と「想う」の違いについてですが、まず「思う」は、頭で考えるという意味合いが強めです。一方の「想う」は、対象をイメージするような意味合いで用いられます。

どちらも心の働きを表しますが、少しニュアンスが違っていますね。そしてそれは「幻想」の意味に、思い描く(対象をイメージする)とあることに繋がります。

「幻想」の使い方

「幻想」は名詞として「幻想を~」や「幻想が~」と使われる一方で、動詞として「幻想する」や「幻想して」などのように使われます。また「的」と組み合わせ、「幻想的」という形でもよく使われています。

幻想:思い描くこと

【例:争いのない世界を幻想する】

これは動詞として使っていて、そのまま「争いのない世界を思い描く」と言い換えられます。そういう世界のイメージを思い浮かべる感じです。

幻想:想念のこと

【例:幻想を抱く】

こちらは名詞として使っていて、「イメージを抱く」と言い換えられます。思い描くことではなく、思い描いたモノを示しているので、一つ目の例文と比べると、少しニュアンスが違って伝わるかと思います。

たとえば一つ目の例文は、「争いのない世界への幻想を抱く」とも言い換えられますね。このように同じ意味でも、違った使い方があります。

「幻想的」とは?

「幻想的」とは、現実から離れた、空想のような世界である様子を表します。たとえば「幻想的な風景」でしたら、「現実ではないような、空想のような風景」という意味です。

似たような使い方としては、「これは幻想的な音楽だ」や「幻想的な舞台だった」などのような表現があります。

「幻想」の類語

「幻想」の類語には、「妄想」、「幻影」、「夢幻」、「夢想」、「夢物語」、「御伽話」などがあります。

「妄想」について

「妄想(もうそう)」は複数の意味を持っていますが、中でも根拠もなくあれこれと想像することや、その想像という点が、「幻想」と似ています。

使い分けが難しそうですが、「妄」の字は慎みがないことや節度がない、嘘偽りや出鱈目などの意味を持っています。よって「妄想」は少なからず、節度がない想像や、出鱈目で都合のいい想像のようなニュアンスを含んでいます。

そういう部分を踏まえると「幻想」とは割とニュアンスが違っていて、上手く使い分けられるかと思います。

「幻影」について

「幻影(げんえい)」とは、幻のことや、心の中に思い描く形や姿のことを表します。たとえば「幻影に怯える」でしたら、「現実ではないモノ、幻に怯える」という意味です。

他には「成功の幻影を追い求める」でしたら、「成功という思い描いたモノを追い求める」ことを意味します。こちらは将来の理想像のような感じです。

「夢幻」について

「夢幻(むげん)」とは、夢と幻のことです。また、儚いモノのたとえとして使われます。「夢幻の世界」でしたら、「夢と幻の、現実ではない世界」という意味です。

その場合は、「幻想の世界」と言い換えられますね。他には「夢幻と消えていく」は、それが儚く消えていくことを意味します。

「夢想」について

「夢想(むそう)」には幾つかの意味がありますが、中でも夢の中で思うことや、空想することという点が、「幻想」と似ています。

この言葉は「好きな人との会話を夢想する」などのように使われ、その場合は空想のニュアンスが強めです。他には夢想する人のことを、「夢想家」と表したりします。

「夢物語」について

「夢物語(ゆめものがたり)」とは、見た夢を語ることや、夢のような現実味のない話を表します。現実的ではない理想や空想という意味で、「それは幻想だ」は、「それは夢物語だ」と言い換えられます。

「御伽噺」について

「御伽話(おとぎばなし)」には、以下の二つの意味があります。

  1. 大人が子供などに語って聞かせる、言い伝えや昔話のこと
  2. 現実から掛け離れた、架空の話のこと

中でも2の意味が、「幻想」と似ています。使い方としては、「御伽話めいている」や「まるで御伽話だ」などのように用いられます。


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