「絢爛」の意味
「絢爛(けんらん)」とは、きらびやかで、美しい様子という意味で使われます。衣装や建造物など具体的な形のあるものにも使われるほか、言い回しや表現などで美しく飾られて華やかな印象を受ける文章など、幅広く使われます。
「絢」は「あや」とも読み、色糸や織物の美しい模様という意味です。「爛」には、はなやか、光り輝く、あざやか、といった意味の他に「爛(ただ)れる」とも読み、ただれる、くさる、という絢爛とは逆ともとれる意味もあります。「爛」という文字だけで使うときは注意しましょう。
「絢爛」の類語
「絢爛」の類語は華やか、きらびやか、華麗、あざやか、華々(はなばな)しいなど、美しさや豪華さを表すような言葉です。「絢爛」を含む四字熟語に「絢爛豪華(けんらんごうか)」という言葉もありますがこれもぜいたくで華々しく目がくらむほど美しいという意味があります。「豪華絢爛(ごうかけんらん)」と「絢爛」と「豪華」を逆にしても同じ意味で使えます。
「絢爛」の使い方
「絢爛」は一般的に、その豪華さや素晴らしさを褒める時に使われます。「絢爛な装い」とすれば豪華で美しい衣装をきている様を表し、「絢爛たる文化」などと用いればその文化が華やかで美しいものだということを表すことができます。また、「その衣装は実に絢爛だ。」や「すばらしく絢爛」といったような使い方もあります。
先ほど紹介した「豪華絢爛」も似たような使い方ができます。こちらは「豪華絢爛な乗り物」といった使い方があります。「絢爛」の「絢(あや)」という文字は響きや意味から名前に使われる事も多いようです。
絢爛たるグランドセーヌ
クラシックバレエを題材とした漫画で、村上久美子という方の作品に「絢爛たるグランドセーヌ」というタイトルの漫画雑誌があります。これはプロのバレエダンサーを目指す少女の物語なのですが、ここでも「絢爛」という舞踏などの華やかさ、かがやきを表す言葉として使われています。響きも豪華でとても素晴らしいタイトルです。
「絢爛」のまとめ
「絢爛」の意味、使い方をご紹介させていただきましたが、参考になりましたでしょうか。どちらかというと「豪華絢爛」の方がよく耳にするかもしれませんが、熟語を細かく分けた際の意味を知っておいて損はありません。ぜひ機会があれば「絢爛」という素敵な意味を持つ言葉を使ってみてください。