「バカ発見器」の意味とは?
「バカ発見器」とは、twitter(ツイッター)の蔑称・俗称として用いられる言葉です。「バカッター」という言葉で呼ばれることもありますが、こちらは「バカ」と「ツイッター」をかけ合わせて作られたものです。
いずれにしても、「バカ」という言葉が含まれているため、ツイッターを揶揄している印象がぬぐえません。使用するときには、十分に注意を払った方が無難だと言えるでしょう。
「バカ発見器」の由来
twitterは、アカウントさえあれば自分の考えを気軽に全世界へ向けて発信できるサービスとして人気を集めています。しかしながら、その一方で非合法・反社会的な言動を投稿する人が後を絶たないのも事実です。
みなさんも、大手ファミレスチェーンやコンビニエンスストアの店員が、不謹慎な動画を投稿し拡散させたものを見たことがあるのではないでしょうか。
そこで、このような迷惑行為を行う人を「バカ」と称し、既存の「ウソ発見器」という言葉と合わせて作られたのが「バカ発見器」という言葉です。
「ウソ発見器」とは?
呼吸や脈拍、発汗などを同時に計測・記録する装置をポリグラフといいます。そして、このポリグラフを犯罪捜査にも活用したものが俗に「ウソ発見器」と呼ばれるものです。
人間は、故意にウソをつかなければならないときや就職試験に臨むときなどに大きな緊張を強いられます。そのような緊張状態にあるときは、無意識のうちに呼吸が乱れ、鼓動が高鳴り、あぶら汗をかいたりするものです。
容疑者を取り調べる際に、犯人でしか知りえない情報をわざとぶつけることで、このような生理現象を引き出し、容疑者のウソを看破しようというのが、「ウソ発見器」を活用する大きな目的です。
「バカ発見器」の使用例
- 「またツイッターで不適切画像上げてたやつがいるらしいよ。」「まったく高性能な『バカ発見器』だよね。」
- 「『バカ発見器』ってツイッターだけじゃないよね?」「うん、インスタやフェイスブックだってそうだよ。」
「バカ発見器」の種類とは?
「バカ発見器」は、主にツイッターを指す言葉ですが、「バカ」を検出できるのは何もツイッターだけとは限りません。ここでは、その他の「バカ発見器」についても見てみましょう。
- Facebook(フェイスブック)
- Instagram(インスタグラム)
- LINE(ライン)
- YouTube(ユーチューブ)
- Google+(グーグルプラス)
これらは、いずれも現代を代表するSNSだと言えます。それだけに利用者数も多く、一度炎上してしまうと「鎮火」するのがなかなか難しいのが特徴です。
「バカ発見器」の検出事例と顛末は?
ここでは、「バカ発見器」という言葉が世間に知れ渡るきっかけとなった2013年の事例とその顛末をいくつか見ていきましょう。
「バカ」の事例
- ローソン店員がアイス用什器に入っている写真を投稿。
- 泰尚(蕎麦屋)の男性従業員が洗浄機に入って遊んでいる写真を投稿。
- ピザーラで複数の女性従業員がシンクや冷蔵庫に入っている写真を投稿。
いずれにしても、投稿した本人たちは遊び半分の軽い気持ちで投稿したのかもしれませんが、やっていることは反社会的行為そのものであり、とても看過できるものではありませんでした。
「バカ」の顛末
写真を投稿後、いずれもがいわゆる「炎上」状態になり、テレビのニュースでも取り上げられるなど社会問題化したのも特徴です。そして、いずれの店舗でも従業員は解雇などの重い処分を受けることになりました。
当該店舗は謝罪をし、信用回復に努めましたが、結局廃業に追い込まれる事態となります。こうなると、事は本人が謝罪をすれば済むという問題ではなく、刑事・民事の両方で訴訟を起こされ、刑罰を受けたり損害賠償金を支払うことになりかねません。
この記事を読んでいるみなさんには、くれぐれも「軽いノリ」などで類似の行為を行わないようにしてほしいものです。
「バカ」はどうして後を絶たないのか?
なぜ「バカ」は後を絶たないのか。その理由を一言で表すのは難しいですが、以下の2つに大別されます。
- SNSに対する無知が原因
- 未熟な自己顕示欲・自己承認欲求が原因
SNSに対する無知
「バカ」が後を絶たない理由のひとつは、SNSを仲間内だけの「クローズド」な空間だと誤認していることに起因します。
ご存じのように、SNSは不特定多数の相手に見られることを想定して投稿しなければなりません。仮に「グループメンバー以外の閲覧を不可」に設定したとしても、投稿された画像・動画が公序良俗に反するものであれば、それ相応の処分を受けることは当然だと言えるでしょう。
未熟な自己顕示欲・自己承認欲求
2の理由は1とも関連があるのですが、現実世界でなかなか人に認めてもらえない現状をSNS上では簡単に自己をアピールできるのではないかという、中途半端な考えがその根底にあると言えるでしょう。
また、単なる「遊び」の一環で行ったことが、周囲にどのような影響を及ぼすのか想像できない未熟な精神の持ち主が引き起したものであるとも言えます。
これらの「バカ」が今後現れないようにするには、法律による厳罰化を図る前に、学校や家庭で十分にリテラシー教育を行っていくことが望ましいとされます。
「バカ」を発見したら取るべき行動とは?
もし、みなさんが仮にSNS上で「バカ」を発見したときに取るベき行動にはどのようなものがあるのでしょうか。
- 警察を始めとした関係当局に通報
- 店舗を運営する企業に通報
- SNSを運営する企業に通報
- 迷惑行為をやめるように説得
- 関わり合いを持たないようにする
その行為が明らかに犯罪である場合は、ためらいなく1の行動を取るべきでしょう。その行為によって周囲が被る悪影響は計り知れないものがあるからです。
また、犯罪までとは言えないもの、著しく社会に反する行為であると認められた場合には、2や3の行動を取るべきです。そして、社内での処分や当該アカウントを凍結するなどの処置をとってもらいましょう。もしも、現実世界であなたと親しい人がバカな行為をしていた場合は、4の行動を取るのが得策です。
それでも説得に応じない、あるいは、そもそもそれほど親しくない場合は、5の選択肢を取り縁を切ってしまうこともやむをえません。周囲にそのような人物がいれば、いつ・どこであなたが巻き込まれてしまうか分からないからです。