「希」とは?意味や使い方をご紹介!名前に使用した場合は?

「希」という字には祈るや希望という意味があり、男女問わず人の名前によく使われます。しかし、まれという意味もあるから良くないとも言われます。今回は「希」の字について意味や由来はもちろん、名前に込められる意味についてご紹介します。

目次

  1. 「希」の意味
  2. 「希」の読み方
  3. 「希」の使われ方
  4. 「希」の由来
  5. 「希」のつく名前
  6. 名前に込める意味

「希」の意味

希望や希求に使われる「希」。この字には次のような意味があります。

  1. まれ、珍しい、うすい。
  2. 祈る、望む、願う。

「希」の読み方

「希」は一般的には「キ」か「ケ」と読みますが、「ねがう」や「こいねがう」と読む場合もあります。人の名前では「き」と「け」の他、「のぞみ」「のぞむ」「まれ」「やす」などが定番です。

「希」の使われ方

「希」は次のような言葉に使われます。珍しいや薄いといった意味はネガティブに使われることはほとんどありません。

  • 希望…実現を願うこと。
  • 希求…願い求めること。
  • 希代…世にもまれなこと。
  • 希書…珍しい本。
  • 希少価値…珍しいから生じる価値。
  • 希塩酸…濃度を薄めた塩酸。

「希」の由来

「希」という字は会意文字です。会意文字とは複数の字が組み合わさってできた漢字です。「希」の場合は上にある「爻」と「巾」の2つが組み合わさっています。

「希」の成り立ち

「爻」はコウかギョウと読み、織り目を表します。「巾」はキンと読み、こちらは布です。つまり、「希」は折り目の少ない布ということになります。

織り目の少ない布とは、絽や紗などの透かし織りを指すと考えられています。織り目の少ない織物は珍しい。だからまれという意味になったのです。

「希」と音の響き

では、望むや願うという意味はどこから来たのかというと、音の響きからの連想だといわれています。

「希」の読み方はキ。同じくキと読む漢字に祈があります。祈るという字ですね。この字を連想するから祈るや願うという意味も持つようになったそうです。考えた人は想像力豊かな人ですね。

「希」のつく名前

「希」は男女どちらの名前にも使われます。代表的なところでは「一希(かずき)」や「優希(ゆうき)」、「光希(みつき)」などでしょう。有名人では、佐々木希さんや辻希美さん、高畑充希さんがいます。

明治安田生命の名前ランキングでも上位によく見かける名前です。女の子の名前として挙がることが多く、2011年には14位だったようです。ネガティブな意味という説が飛び交ったためか、年による順位の変動はやや大きくなっています。

名前に込める意味

子供の名前に込める願いは様々ですが、多くの場合「希」には次のような願いが込められます。

希望

「希」といえば何と言っても希望の「希」。子供に希望を送りたいという願いがまず挙げられます。

その他、希望を周りの人にふりまけるような明るい人に育っていってほしい、希望を実現してほしいなど。どの意味であっても、子供の幸せを願う親心が直接あらわれていますね。

こいねがう

「希」にはこいねがうという読み方もあります。強く望む、繰り返し願い続けるという意味です。単に願うというよりもより困難な状況で祈っている、実現がより難しいことを願っているという意味合いが強くなります。

困難な状況でも希望をなくさない、夢をあきらめないように、という祈りが込められることもあるようです。あるいは、他の漢字と組み合わせてそれだけ強く願っているという意味を込めます。

まれな才能

「まれ」という意味はネガティブな意味と捉えられがちなのですが、それを逆手に取ったネーミングもあります。

他の人には無いような、たぐいまれな才能や能力を身に着けてほしいという意味です。元々字の成り立ちが、あまり見ないとても珍しい布でした。貴重なものだから価値が高い。その意味に沿った正当な名づけ方ですね。

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