「どんど焼き」とは?意味やタブーを由来を含めご紹介

どんど焼きとは正月飾りを神社で燃やす風習のことです。地域によって呼び名は違い、左義長とも呼ばれます。歴史は古く、なんと平安時代にまでさかのぼります。ここではどんど焼きとはどういった行事なのか、由来やタブーなどを含めて紹介します。

目次

  1. どんど焼きとは
  2. 燃やして良いもの
  3. どんど焼きに出し忘れたら
  4. どんど焼きの由来
  5. どんど焼きの歴史

どんど焼きとは

お正月にはしめ縄や門松を飾って新年をお祝いしますよね。この時使った正月飾りは来年まで取っておく…ことはせずに燃やしてしまいます。この正月飾りなど燃やす行事をどんど焼きといいます

お正月にお迎えした年神様をお送りする儀式とも言われ、神社で開かれます。この炎で焼いた餅や団子を食べると縁起がいいといわれています。

名前は地域によって異なり、どんど左義長とも。時期も地域差がありますが、小正月の1月15日前後に催されることが多いようです。

燃やして良いもの

燃やして良いものと悪いものの線引きはあいまいで、どんど焼きごとに異なります。困ったら主催者に聞いてみると良いでしょう。

OKなもの

  • しめ縄などの正月飾り(燃えないものは外す)
  • 書初め
  • おみくじ
  • 破魔矢、熊手など

ケースバイケース

  • お守り、お札(その神社の物ならOKという意見もある)
  • だるま(OK、NGどちらもある)

NGなもの

  • 金属など燃やせないもの
  • 神社に関係ないもの(ぬいぐるみ、年賀状など)
  • 鏡餅、だいだい

どんど焼きに出し忘れたら

どんど焼きに出し忘れたものの対処法は以下の4つがあります。

  1. 神社にお焚きあげしてもらう。
  2. 私有地で燃やす。
  3. 一年保存しておき、翌年のどんど焼きに出す。
  4. ゴミとして出す。

お焚きあげ

最も安全で安心な方法がお焚きあげ。神社にお願いするとやってもらえます。もちろん費用は掛かりますが、他の処分方法がためらわれる場合にはベストな選択です。

私有地で燃やす

自宅の庭で燃やすという意見もありました。この場合、軽犯罪法や廃棄物処理法などの法律や条例違反にならないよう注意が必要です。私有地であっても取締りの対象になります。燃やす時には塩をまくのが一般的です。

翌年のどんど焼きに出す

一年間保存しておき、翌年改めてどんど焼きに出すという方法もあります。疑問がわきますが、正月飾りを再利用しなければよいという考え方です。

元々毎年新しい正月飾りを飾る理由は、神様がきれい好きだからです。なので、古くなった飾りは使われず、処分されます。古い飾り自体が悪いものではないので、一年間持っていてもいいという発想です。

ゴミとして出す

どうしようもない場合には家庭ごみとして出す手もあります。紙でくるみ、塩や酒とともに袋に入れれば大丈夫といわれています。

どんど焼きの由来

どんど焼きという名前は物の燃える様子に由来するといわれています。どおんと燃える、どんどん燃やすことからどんど焼きになったとのこと。

けれど、他にもはやしことばに由来するという説もあります。地域によっては燃やす時に「とうと(尊)」とはやし立てるそうです。この「とうと」が「どんど」になったと考える人もいます。

どんど焼きの歴史

どんど焼きの歴史は平安時代にまでさかのぼります。平安時代にはぎっちょうという正月遊びがあったそうです。

このぎっちょう、今でいうホッケーのような遊びで、杖を使ったようです。その杖がいつしか流用されて占いやおまじないに使われだしました。その他、妊娠祈願の尻たたきにも杖が使われていました。このおまじないが三毬杖(さぎちょう)。どんど焼きの別名の左義長はここに由来します。

また、平安時代の帝(今でいう天皇)が住んでいる宮中では、1月15日ごろに短冊などを燃やす風習がありました。これが一般市民に伝わり、どんど焼きになったといわれています。お餅やお団子を食べる風習このころ生まれたそうです。

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