ジョブチェンジの意味
「Job」=仕事、「change」=変える。直訳すると「job change」は転職を意味します。
元は、ゲーム用語でキャラクターがジョブ(職業や所属、装備など)を変える際に使われる言葉でした。人気ゲームのファイナルファンジーシリーズでは、おなじみのシステムになっています。
ジョブチェンジの使い方
ゲームの中では、「このままじゃあ強さに限界があるから、剣士にジョブチェンジしよう」と使われたり、現実世界でも「あいつ彼女ができてから、いきなりリア充にジョブチェンジしたな」などのように使われます。
最近では、JOB Change(ジョブチェンジ)という中途採用の求人情報サイトもあります。
ジョブチェンジ(転職)のイメージ
皆さんは、「転職」というとどんなイメージがありますか?
最近でこそ、転職=キャリアアップのイメージも増えてきましたが、一昔前は今ほど転職に良いイメージはなかったようです。
日本での転職
日本では昔から、一つのことを続けることに意味があるとされていました。そのことはまさに「継続は力なり」ということわざが表しています。
そのため、転職と聞けば、「何らかの良くない事情があり、仕事を辞めざるをえなかった」という印象を持たれたり、「解雇された=クビになった」ということを連想させることもありました。
欧米での転職
欧米では、キャリアアップのために数年ごとに転職するのが当たり前になっています。
そのため、ヘッドハンティングが盛んであり、日本のような年功序列制度が無く、能力評価が重視される傾向にあります。
転職の捉え方の違い
バブル崩壊以前の日本は、終身雇用制度が一般的であり、年功序列制度が広く普及していました。そのため、その中で、転職=job changeを行う必要性は一般的にはなかったと考えられます。
「石の上にも三年」ということわざがあります。
このことわざは、日本では「物事は辛くとも根気よく続ければ、最後にはきっと成功するということ」の意味で捉えられますが、一方でアメリカでは「じっとしていることは怠けることであり、苔が生えてしまう」と考えられます。
つまり、アメリカでは「より積極的に活動し、職を変える人のほうがキャリアアップしていく」という考え方です。
このように、日本と欧米では、転職に対する考え方は大きく異なります。
今後の日本における転職(ジョブチェンジ)の考え方
日本は今後、キャリアに対する考え方が変わってくるでしょう。終身雇用制度が崩れ、能力評価主義へと転換しつつある中で、この「ジョブチェンジ」は重要な意味を持つでしょう。
働き方改革やセカンドキャリアなど、仕事に対する考え方が大きく変わろうとしています。欧米が先進国であることに間違いはありませんが、日本は古き良き日本人の生き方も忘れずに、今後の社会に適応していく必要があるでしょう。