「シミュレーション」とは？意味や使い方をご紹介

「シミュレーション」は模擬実験や模倣実験と訳されます。現実に起こりそうなことを予想し、現実に近いモデルを作り、実験や分析を行うことです。

平たく言えば、現実を真似したり予想したりして色々試行錯誤してみることを「シミュレーション」といいます。

また、サッカーでは相手に触れられたふりをして審判をだまそうとすることを指します。元々サッカーではファウルをされるとPKなどの権利が与えられます。そのためにファウルを受けたふりをする場合があります。もちろんこれは違反で、イエローカードが出ることもあります。

「シミュレーション」の由来は英語の「simulation」です。真似、仮想現実、擬態、模擬実験などの意味があります。

「シミュレーション」は「シュミレーション」とも表記されます。どちらが正しいか、悩ましい問題ですね。元の英単語は「simulation」です。この単語の発音は「シミュレィション」。よって、正解は「シミュレーション」。

しかし、元々日本人は「シミュレーション」という発音が苦手で、つい「シュミレーション」と発音してしまうと言われています。なので、この言葉が使われだしたときも「シュミレーション」が多数派だったという意見もあります。英語ではなく、日本語のカタカナ語という解釈をすれば「シュミレーション」も正しいとなりますね。

「シミュレーション」はテストや予想、見積もりなどの意味で使われることが多くあります。

例えば、企業での新製品。消費者と同じ目線で利用してみることで欠陥や不満がないかテストする。販売時にはどういった人にどれだけ売れるのか予想する。このような問題がないか事前におこなう調査や予行演習を「シミュレーション」といいます。

また、人生設計で考えてみましょう。もしこの大学に進学したらいくらかかりどんな生活を送るのか。どんな就職をして、どこに住むのか。あるいは、何歳で結婚するのか。このように、この条件だとどんな結果になるのかというイメージや予想、見積もりにも「シミュレーション」は使います。

• 市場分析はそれなりにできている。けど、工場の生産能力のシミュレーションが足りないからそこを追加してほしい。
• 夢を見るのが悪いとは言わないけれど、それでどう生きれるの？ちゃんと自分の将来をシミュレーションしなさい。
• 株が大暴落した。現実はシミュレーション通りにはならなかった。

「シミュレーション・ゲーム」とは国や社会、個人などを素材にしてシミュレーションをするゲームです。エ英語の「SimuLation Game」から「SLG」と呼ばれることもあります。国や街を作れること、歴史上のIFや現実では起こりえない、選ばなかった人生を楽しめることなどが魅力です。いくつか紹介しましょう。

SLGの中でも戦争や戦略がテーマとなっているのが、戦略SLGです。ストラテジー系とも呼ばれます。軍事的なものから内政まで、国や軍隊を支配するゲームです。リアルタイムで時間が進む場合にはリアルタイムストラテジー(RTS)と呼ばれます。

SLGの代表作は『シヴィライゼーション』や『信長の野望』などです。

会社やチームを作ったり、お店や牧場を経営するゲームが経営・育成系のSLGです。組織やキャラクターが発展・成長していくところや自分好みにできるところに魅力を感じる人が多いようです。代表作は『シムシティ』や『Cities』などです。

恋愛SLGは仮想恋愛を楽しむことのできるSLGです。男性向けは美少女ゲームやギャルゲーなどと呼ばれることもあり『ラブプラス』や『アイドルマスター』が有名です。女性向けは乙女ゲーとも呼ばれ、『うたの☆ぷりんすさまっ』や『ときめきメモリアル』に代表されます。