イレギュラーとは
綴りと発音・アクセント
「イレギュラー」は英語の「irregular」が元になったカタカナ語です。アクセントは英語では「e」、カタカナでは「レ」に当たります。発音は英語とカタカナで大きくは変わりません。
元の英語「irregular」は「ir」と「regular」に分けられます。「ir」は否定、「regular」は規則的。つまり「不規則」。あるいは「レギュラーではない」。これが「イレギュラー」の由来です。
意味
「イレギュラー」は「不規則な」とか「異常な」といった意味です。英語では「不揃い」や「反則」という意味もありますが、カタカナ語ではそういった意味では使いません。
イレギュラーの使い方と例文
これから「イレギュラー」の使い方を説明していきます、が、その前に「レギュラー」の使い方をまずおさらいしましょう。「イレギュラー」は「レギュラー」の反対です。なので「レギュラー」が分かれば後は逆にするだけですので、非常に簡単です。
レギュラーの使い方
「レギュラー」は日常でよく見かけますよね。ハンバーガーはレギュラーサイズ、ガソリンはレギュラーで満タン、コーヒーもレギュラーコーヒー。この「レギュラー」はどれも「普通」や「一般的」、「規則的」という意味ですね。ビッグサイズではなく普通サイズ、高級ではない一般ガソリン、インスタントではない普通の入れ方。
また、「レギュラー」には「常連」や「いつもの」という意味もあります。いわゆる「いつめん」ですね。「レギュラー選手」ならいつも出てくる選手。「レギュラー・メンバー」なら一回きりのゲストとは違う常時出演する人ですね。
イレギュラーの使い方
「イレギュラー」はこういった「普通」ではないということです。テニスボールの「イレギュラー・バウンド」は普通はしないような方向にはずんでいく不規則なバウンドです。「イレギュラー・スカート」は裾などが不規則な形になっていますね。
あるいは、「普段は出てこない」という意味です。たとえば、「イレギュラーなデータ」。異常値や他とは異なる動きをするデータなどをこう呼びます。
例文
- 今日はイレギュラーな対応が続いて大変だった。(特殊対応)
- クラスに一人はいるでしょう、イレギュラーな生徒。彼はそういう生徒なんです。(学力が高い生徒)
- 一人だけできる子いると授業の難易度上がりません?なんでこんなイレギュラーな事態になったんですか?(想定外)
- 兄弟みんなここに入ってるからだね。もっとイレギュラーな家庭はよくあるから、慣れるよ。(普通ではない家庭)
イレギュラーの類義語
異常・特殊
上記の通り、「イレギュラー」はルーチンで対応できない特殊対応や異常事態という意味で使われます。そのため、言い換えでこれらを使うことが良く見られます。しかし、異常にはやや否定的なニュアンスがあるので、失礼にならないように使い方は考える必要があります。
非常
「イレギュラー」は災害や事件などの非常事態を表すこともあります。カタカナが好まれない場合には非常を使うことになるでしょう。また、非常識という裏の意味で「イレギュラー」が使われることもあります。
レアケース
「イレギュラー」は「普通ではない」出来事を指すこともよくあります。この場合、珍しい出来事という意味で「レアケース」と評する人もいます。珍しさは強調されますが、非常や不規則といった意味からは外れた表現となります。