「サービス」とは?意味や使い方をご紹介

「サービス」は日本では「無料」「安い」といった意味でよく使われます。しかし本来の英語の「service」は、そういった意味が主ではありません。この記事では、「サービス」はれっきとした「商品」「財」であり、今後の産業のキーワードでもあることを紹介します。

目次

  1. 「サービス」とは
  2. 「service」の本来の意味
  3. 産業としての「サービス」
  4. 産業分類としての「サービス」
  5. 「サービス」商品の特徴
  6. 産業の「サービス」化
  7. 「サービス」まとめ

「サービス」とは

「サービス」は英語の「service」を日本語として取り入れた言葉で、以下のような意味があります。
 

  1. 人のために尽くすこと。奉仕。(例:サービス精神)
  2. 無料で、ものや労働を提供すること。(例:おまけに1つサービスする)
  3. 安い料金でモノや労働を提供する。(例:サービス料金。サービスランチ)
  4. モノをつくる以外の労働。(例:動画配信サービス)

「service」の本来の意味

日本語の「サービス」は、「無料」や「安い」といった意味でよく使われます。しかし本来の英語の「service」は、そういった意味合いはあまりなく、以下のような意味があります。
 

  1. サービス(以降の項目で解説します)
  2. 役に立つこと。世話。貢献。奉仕。
  3. 勤務、労働、雇用、業務
  4. 接客
  5. 供給
  6. 点検、修理
  7. 軍務、兵役

以下では、産業における「モノをつくること以外の労働」や、「service」の1つめの意味である<サービス>について詳しくみていきます。

産業としての「サービス」

産業の分類の方法として、第一次産業、第二次産業、第三次産業という分類があります。この場合、自然からモノを取り出すものを第一次産業(例:農業・採掘業)、それを加工するものを第二次産業(例:製造業)、それを最終的に消費者等に提供するものを第三次産業(例:コンビニ)としています。

第三次産業、とくに消費者に直接かかわる産業全体について「サービス業」という言葉が使われることがあります。これは「モノをつくること以外の労働」という意味では正しいですが、より細かい分類として「<モノ>を提供する産業」と「<モノ>を提供しないサービス業に分かれます。

「モノを提供する産業」には卸売業(商社、問屋など)や小売業(コンビニ、スーパーマーケットなど)があります。一方、「モノを提供しないサービス業」は以下のようなものがあります。

産業分類としての「サービス」

何が「サービス業」にあたるかは総務省の「日本標準産業分類」などにより分類されています。

【総務省 日本標準産業分類】
http://www.soumu.go.jp/toukei_toukatsu/index/seido/sangyo/index.htm

社会の変化により改訂が繰り返されており、2019年2月時点では2016年改訂のものが最新です。これによれば以下のようなものがサービス業にあたります。
 

  • 法律事務所、会計士事務所、経営コンサルタント
  • デザイン業
  • 著述業、翻訳業、通訳業
  • 宿泊業
  • 理容業、美容業、エステ、ネイルサービス
  • 冠婚葬祭業
  • 廃棄物処理業、機械修理業
  • 職業紹介、労働派遣業
  • 警備業
  • 政治団体、経済団体、宗教団体

「サービス」商品の特徴

「サービス業」は形がなく目に見えないことを、商品として提供しています。こういった商品(財)を「無形財(むけいざい)」といいます。一方、小売業などが扱う形があるモノを「有形財(ゆうけいざい)」といいます。

「無形財」には以下のような特徴があります。
 

  1. 仕入や在庫がなく、消費と生産が同時に行われる。
  2. 形がなく触われもしないため、見ることも試すこともできない。
  3. 工業製品のように品質が均一ではない。

「1.」については、例えば美容院の場合「髪を切るという行為」を仕入したり在庫することはできません。髪を切るというサービス生産と同時に髪をきってもらうというサービス消費が同時に発生します。

「2.」については、例えば化粧品は実物を見たり、サンプルを試した後に洗い流すことができます。しかし「実際に髪を切ってもらった後の状態」を事前に見たり、切られた後に髪を元に戻すことはできません

「3.」については、同じ美容院だからといって美容師の技術は均一ではなく、担当する美容師により異なります。場合によっては「話が合う」といったこともサービス品質になり得ます

産業の「サービス」化

「モノをつくれば売れる時代」でははくなったことにより、第一次産業、第二次産業でも「サービス商品」を提供する事例が増えてきました。典型的なのは、メーカーの保証サービスやメンテナンスです。

あるいは、モノ(例:スマートフォン)は安く売り、その利用に伴うサービス(通信、各種有料サービス)で利益を得る、という場合もあります。

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「サービス」まとめ

「サービス」という言葉は日本では「無料」「安い」といったイメージが強いですが、本来はそうではありません。むしろ、産業としては「モノが売れない時代に、いかにサービスで稼ぐか」といった模索がされています。「サービス」という言葉を見直してみるのも良いかもしれません。

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