「フィーリング」とは?
「フィーリング」とは、「漠然と、また直感的に抱く感情。物事に対する感じ方。気分。感じ。感覚」を意味します。英語で綴ると「feeling」となります。
「フィーリング」の使い方
「フィーリング」の使い方は、たとえば下記のようなものがあります。
- 試着せずフィーリングで服を買う。
- 彼はフィーリングが合う男性です。
選択する場合のフィーリング
「フィーリング」には直感や感覚的というニュアンスが強く含まれます。たとえばフィーリングで何かを買うという場合、明確に説明できない購入動機で買うという意味合いになります。
「衝動買い」とすこし似ていますが、「衝動買い」はよく考えもせず購入を決めることなので、「欲しい!」と思った動機自体ははっきりしている傾向があります。
またたとえば、今日着る服を選んだ理由を明確に説明できない場合もあるでしょう。「どうして選んだの?」と問われて、そんなときに「フィーリングで!」という表現が活躍するわけです。
人物に対するフィーリング
友人や異性など、人物に対して「フィーリング」を使う場面もあります。この場合の「フィーリング」は、文脈によって意味合いが異なります。
- 直感・感覚的な好意を抱く
- 意気投合する
- 性格・調子などが合う
「直感・感覚的な好意」に関しては、ものを選択するときの「フィーリング」とほぼ同義です。「運命的」というほど大げさなものではなく、直感で「この人いいな、気に入った」という場合に「フィーリングを感じる」と表現します。
「意気投合」に関しては、趣味や嗜好が合うというニュアンスです。「性格・調子が合う」は、相性がいいとも言いかえられます。注目すべきは、いずれの場合も「フィーリングが合う」と表現する点です。
「合う・合わない」は、対照となるものがあって成立する言葉です。つまり「フィーリングが合う」の「フィーリング」は、自己の直感ではなく、「自分と相手の物事に対する感じ方」という意味なのです。
「フィーリング」が合う・合わないとは?
話が合う
話が尽きない、ということが「フィーリングが合う」ひとつの理由となりえます。「何を話そう」と毎回考えるのは、精神的に少し負担になりますよね。次にふる話題を考えなくても自然と会話が続く相手というのは、実は貴重な存在なのかもしれません。
趣味・趣向が合う
生まれ育った環境が異なるのに、相手と趣味や趣向が合うと、嬉しい気持ちになりますよね。好きなスポーツや好きな映画、好きな食べ物などが同じだと、「この人とはフィーリングが合うな」と感じやすいかもしれません。
言葉がいらない
前述した「話が合う」ということも重要ですが、一緒にいて常に会話し続けるのは大変です。話のつなぎ目などの瞬間に、特に言葉を発しなくても居心地が良いと感じるということも大事な「フィーリング」項目になってくるのではないでしょうか。
まるで以心伝心のように、お互いが心と心で通じ合える関係になれたらとても素敵なことですよね。
「フィーリングカップル」
「フィーリングカップル」とは、男女のグループの中で両想いのカップルを見つけるゲームのことです。合コンやお見合いパーティなどでよく使われます。
ゲームの手順
たとえば、男女5人ずつが1番から5番の番号を付与されて対面式に座ります。男性チームと女性チームで交互に、相手チームに対して質問を繰り返します。
このやり取りによって相手の性格や人間性を知り、最後に互いに相手チームの中で何番の人が好みかをMC(司会者)にこっそり伝えます。見事にカップルが成立すれば、その二人はキスをする、という流れです。
テレビ番組
「フィーリングカップル」を題材にしたテレビ番組もあります。「フィーリングカップル5対5」は、昭和50年代に人気のあった、テレビ番組『プロポーズ大作戦(ABCテレビ)』内の、大学生対抗お見合いコーナーのことです。
「フィーリングカップルゲーム」は、西川きよしさん・横山やすしさんが司会をつとめたこの番組が発祥と言われています。