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「キャッシュアウト」とは?
「キャッシュアウト(英語:cash out)」とは、キャッシュフローにおいて、お金が手元から外へ流出することを意味します。
対義語は「キャッシュイン(英語:cash in)」であり、お金が外から手元へ流入することを指します。このキャッシュインからキャッシュアウトを差し引いたものを、キャッシュフロー(収入)と呼びます。
「キャッシュアウト」の使い方
- 営業活動において…商品の仕入れや製造のこと
- 投資活動において…設備投資などの先行投資や、有価証券の購入など
- 財務活動において…借入金の返済や社債の償還など
「キャッシュアウトサービス」とは?
近年話題となっている「キャッシュアウトサービス」とは、デビットカード(キャッシュカード)を用いて、買い物がてら店舗レジで自身の銀行口座から現金を引き出せるサービスのことを指します。このサービスは、J-Debitが2018年4月2日より開始しました。
デビットカードは買い物の代金を支払うとき、お店の端末に暗証番号を入力し、その場でカードの預金口座から代金が引き落とされる(即時決済)カードのことですね。
話を戻しますが、キャッシュアウトサービスは欧米をはじめとして、ドイツやオランダなど、海外においては既に日常的に使用されているそうです。日本はまだまだキャッシュレスではなく、現金をメインに買い物をしている印象が強いですよね。
「キャッシュアウトサービス」の流れ
キャッシュアウトサービスの流れは、次の通りです。
- レジを用いて、引き出し金額のバーコードを読み取る
- ユーザーがPINを入力する
- デビットカードを対象箇所にスワイプする
- レジから現金が出来てくる
ここまで読んで、「結局レジから現金をもらうのだから、キャッシュレス化の流れに逆行するのではないか?」と疑問を持つ方もいるかと思います。
この疑問の回答ですが、現金をゼロにするには、現実的にまだまだ時間がかかるため、少額の引き出しは依然と必要になってきます。そのためにまず重要となってくるのが、キャッシュレスサービスということですね。
「キャッシュアウトサービス」利用できる店舗
キャッシュアウトサービスを利用できる店舗としては、スーパーマーケット(イオンなども)やドラッグストア、ホームセンターがメインです。
今後は、これら店舗以外にも、高齢者向け住宅や地域コミュニティ施設、宅配サービスなどにおいて提供されていく流れもあるそうです。近年利用者が増えてきている、Uber Eats(ウーバーイーツ)などにも適用されたらとても便利に感じますね。
「キャッシュアウトサービス」のメリット・デメリット
かなり日常生活を便利にさせてくれそうなキャッシュアウトサービスですが、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
メリット
- ユーザーにとっては、ATMに立ち寄る必要がなくなる。
- ATMよりも低い手数料で現金を引き出せる。
- いつでも簡単に現金が引き出せる状況のおかげで、多額の現金を持ち歩かなくて済む。
- 加盟店にとっては、ATMを設置するよりも比較的低コストで同じようなサービスを提供できる。
- クレジットカードとは違い、審査がなく、口座さえ開設しておけば簡単に作成できる。
デメリット
- 店舗内での業務の煩雑化が懸念される。
- レジ内の現金が減少する。
- レジの混雑に起因する恐れがある。
- デビットカード(キャッシュカード)を(店員に一時的ではあるものの)渡すことになるため、セキュリティ面が懸念される。