「だべる」とは?意味や使い方をご紹介

皆さんは「だべる」という言葉をご存知ですか?もしかしたら最近の若い人たちはあまり聞きなれていないかもしれません。しかしお父さんお母さん世代の人たちで中にはまだ使っている人も。そこで「だべる」の意味や使い方を紹介したいと思います。

目次

  1. 「だべる」とは
  2. 「だべる」使い方
  3. 「だべる」使い始めの時期
  4. 「だべる」に似た言葉
  5. 「だべる」英語

「だべる」とは

ひと昔前までは頻繁に使われていた「だべる」という言葉。しかし最近ではあまり聞きなれないという人もいらっしゃるようです。中には「だべる」=死後 であるという意見も。そこでまず初めに「だべる」とは何か確認していきましょう。

「駄弁る」と「駄弁」

「だべる」は漢字で「駄弁る」と書きます。意味は、くだらない話をする。べちゃべちゃ喋くる。とりとめのないおしゃべりをする などです。

​元の語源は名詞の「駄弁(だべん)」です。意味は、無駄話。くだらない話 など。これを動詞化したものが「駄弁る」であります。

中には「だべる」を「ダベル」とカタカナ表記する人もいらっしゃるようです。そのため英語が語源であるかのように思われていることも。しかし実際のところは「駄弁」という日本語が元になっているので間違わないようにしましょう。

「駄弁を弄する」

「駄弁る」の語源は「駄弁を弄する」の略であるという考えもあるそうです。「駄弁を弄する」とは「だべんをろうする」と読みます。意味は「無意味でくだらない話をする」とあります。いずれにしても「駄弁」という言葉が関係していることには変わらないようです。

「だべる」使い方

それでは「だべる」はどのように使えばよいのでしょうか。いくつか例文をあげるので参考にしてください。
 

  • 喫茶店で駄弁る
  • 久しぶりに友だちと駄弁った
  • 明日放課後駄弁ろうよ
  • 忙しいから駄弁らない
  • 暇だから駄弁りたい

「だべる」使い始めの時期

さて「だべる」の語源は何でしょうか。一説には明治時代の旧制第一高等学校の学生が使い始めた言葉と言われています。大正から昭和初期に広く流行語として普及した言葉だそうです。

古くからある言葉に意外と思われる人もいらっしゃるのでは。しかしそれ以上に当時の若者言葉が、このほどまで世の中に浸透していったことにも驚かされたのではないでしょうか。

「だべる」に似た言葉

ここで「だべる」に似た言葉をいくつか紹介するのでみていきましょう。
 

  • 閑談(かんだん) :無駄話、暇つぶしに話すこと
  • 語らう(かたらう):互いに打ち解けた雰囲気で話し合う
  • 談笑(だんしょう):笑いを交えて打ち解け話し合うこと
  • 雑談(ざつだん) :世間話、気楽に話し合うこと

「だべる」英語

実は英語にも「駄弁る(だべる)」といった意味を持つ英単語があります。それではどのような英単語でしょうか。プログレッシブ和英中辞典によると、以下のように記述がありました。
 

たべる【駄弁る】
まる1時間だべった
We spent a whole hour 「talking idly [((口))shooting the breeze]./We gabbed for a whole hour.

”idly” は 何もしない や 無駄に といった意味を持ちます。なので "talking idly" で駄弁るといった意味になるのでしょう。

また gabbed” は一語で駄弁るという意味を持ちます。

一方 注意しなくてはならないのが "shooting the breeze" です。このまま訳してしまうと「そよ風を撮影する」などと意味が通じないことも。"shooting the breeze" は口語訳で駄弁るにあたるので間違わないように。

また "foolish talk" ; "idle talk" で だべん【駄弁】という意味です。こちらも合わせて頭に入れておくと、よりいっそう意味が理解しやすくなるでしょう。


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