「バイタルエリア」とは?意味や使い方をご紹介

皆さんは「バイタルエリア」という言葉をご存知でしょうか?テレビでサッカーを観戦していると解説に出てきますが、なんとなく意味が分かるという方が多いのではないでしょうか。ここでは「バイタルエリア」の意味や使い方を詳しくご紹介していきます。

目次

  1. バイタルエリアの意味
  2. なぜバイタルエリアと呼ばれるのか
  3. バイタルエリアの使い方
  4. 欧州でのバイタルエリアの呼び方
  5. サッカーにおけるバイタルエリアの重要性
  6. バイタルエリアとアタッキングサードの違い

バイタルエリアの意味

バイタルエリアの英語表記「vital area」を直訳すると、「致命的な領域」となります。サッカーにおいて、得点につながりやすいプレーが起こる領域のことを指します。

具体的にどの領域を指すかというと、ボランチ(MF)とセンターバック(DF)の間にできるスペースのことです。よって厳密にどの場所と定義されている訳ではなく、選手が移動すればバイタルエリアの場所も移動することになります。

なぜバイタルエリアと呼ばれるのか

バイタルエリアは、ピッチ上でもっともゴールの起点となる領域です。実際にサッカー観戦をしていても、バイタルエリアからゴールに繋がるシーンをよく見かけます。

つまり、攻撃側はバイタルエリアにパスを集めることにより、ゴールの成功率が高まることになります。

サッカーで有名なメッシは、ここでのプレーが抜群に優れており、サッカーの年間最優秀選手に贈られる賞であるバロンドールを多く獲得してきました。

バイタルエリアの使い方

サッカー観戦やサッカーの批評を行う時に、バイタルエリアは以下のように使います。

攻撃側がバイタルエリアに攻め込んだが、何もできずにボールを奪われたとき
「バイタルエリアでのアイディアに欠けてたね」

守備側がバイタルエリアでマークが遅く、シュートを打たれゴールを決められたとき
「バイタルエリアでのディフェンスのプレスの甘さが点に繋がったね」

欧州でのバイタルエリアの呼び方

サッカー界で最も有力なリーグが集まる欧州において、バイタルエリアは別の呼び方をされます。それは「ゾーン14」です。日本においてはバイタルエリアは、流動的な領域となりますが、欧州においては少し違います。

まずサッカーのピッチを、直線でゴールからゴール方向に2本とそれに対して直角に5本線を引き、18領域に区切ります。その敵陣側のペナルティエリア手前のスペースが「ゾーン14」と言われています。

欧州では、このエリアについて研究がされており、ピッチ上で最もアシストパスの起点となるという結果が出ています。

サッカーにおけるバイタルエリアの重要性

サッカーにおいてバイタルエリアは、攻撃・守備ともに重要な領域と言われています。バイタルエリアにボールが入ることは、攻撃側にとって絶好のチャンス、守備側にとって脅威となります。その理由は大きく2つあります。

ファールが致命傷になる

守備側にとって、バイタルエリアでファールを与えることは、直接フリーキックや間接フリーキックのみならず、PK(ペナルティキック)を与えてしまう危険性が高くなります。

シュートの精度の高い選手となると、直接フリーキックでのゴールも狙える距離にもなるため、バイタルエリアでのファールは避けるべきでしょう。

攻撃側の選択肢が多い

サッカーで守備をするうえで大切なことは、攻撃側の選択肢を狭めていくことです。シュートコースを塞ぎシュート打てなくしたり、パスコースを限定してパスカットしやすくしたりすることで、攻撃側からボールを奪いやすくするわけです。

しかし、バイタルエリアに侵入されることで、攻撃側の選択肢は最大限に増えてしまいます。ドリブルで直接ゴールへ向かったり、ゴール前に味方へパスを通したり、自分で直接ゴールを狙ってシュートを打つこともできます。

バイタルエリアとアタッキングサードの違い

サッカー観戦をしていると、アタッキングサードという言葉も耳にします。バイタルエリアと混同されている方もいるようなので、違いを説明しておきます。

アタッキングサードとは、ピッチを3分割した時に攻撃側から見て最も相手ゴール側の領域です。バイタルエリアが流動的な領域に対して、こちらは領域が固定されています。

バイタルエリアに比べてアタッキングサードの方が広く、どちらかというとアタッキングサードの中にバイタルエリアがあるイメージに近いかもしれません。

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