セクシーフットボールとは
セクシーフットボールとは、2005年度の第84回全国高校サッカー選手権大会において、滋賀県立・野洲(のす)高等学校が見せた、テクニック・個人技を重視した華麗なサッカースタイルのことを言います。
この大会において野洲高校は、ドリブルとパスを駆使したテクニカルで変幻自在なコンビネーションサッカーを展開することで相手を翻弄、周囲を魅了し、見事大会初優勝をかざったのです。
野洲高校の山本佳司監督は、「相手の逆を取りながら、相手の服を一つずつ脱がせていくようなサッカー」とゲーム内容を表現しました。
乾貴士選手の代名詞
また最近では、当時野洲高校でプレイをしていた乾貴士(いぬいたかし)選手の代名詞としても「セクシーフットボール」という言葉が使われています。
乾選手は、2019年現在、スペインのエイバル所属のプロ選手として活躍しています。
セクシーフットボールの使い方
- ロシアW杯のセネガル戦の乾選手のゴールは、まさにセクシーフットボールだった。
- このチームのサッカーは、セクシーフットボールを体現した美しいサッカーだ。
セクシーフットボールの由来
セクシーフットボールというサッカースタイルは、サッカーの名手、オランダのルート・フリット氏がニューカッスル・ユナイテッドの監督として就任した際に掲げたスローガンに由来すると言われています。
フリット氏は、「美しいサッカースタイルを約束する」という意図で「セクシーフットボール」という言葉を掲げたのです。この言葉は当時、フリット監督自身の代名詞ともなりました。
セクシーフットボールを体現したプレイ
セクシーフットボールを体現したプレイとして有名なのが、第84回全国高等学校サッカー選手権大会の決勝戦、延長後半7分において、野洲高等学校がカウンターから奪った決勝ゴールです。これは、高校サッカー史上最も美しいゴールとして現在も語り継がれています。
白いユニフォームが野洲高校です。動画の1分30秒くらいからのプレイにご注目下さい。