「メリット」の類語とは?意味や使い方をご紹介

よく耳にする「メリット」という英語を皆さんはどんな意味で使っていますか。実は日本人は「メリット」を少し曲解して利用しています。これは「メリット」の類語と比べてみると分かり易いかもしれません。この記事では「メリット」の類語とその意味や使い方を紹介します。

目次

  1. 「メリット」の意味
  2. 「メリット」を使った例文
  3. 「メリット」の類語

「メリット」の意味

「メリット」の意味は、「長所、取り柄、美点」です。もちろん英語の本来の意味になります。しかし、日本人が、「メリット」を使う場合、意味合いが違ってきます。

例えば「この仕事をすることでわが社にどんなメリットがあるのですか」という会話があるとします。ごくごく普通に使われていて意味も通ります。この場合は「メリット」を「得、利点」という意味で使っています。

あえて言うならば日本人は、英語の「merit」ではなく、日本語化した「メリット」という言葉を独自に使っていることになります。本来の意味とは異なりますが、社会全体で「得、利点」という意味が浸透している今、こちらも間違えとは言い難いでしょう。

「メリット」を使った例文

「長所・美点」という解釈

  • こちらの広告の商品なのですが、どのようなメリットがあるのでしょうか。
  • どんな状況下においてもポジティブな考えを捨てないのは彼のメリットである。
  • 彼女の性格はメリットであり、デメリットにもなる可能性があります。

「得・利点」という解釈
  • 彼の仕事を手伝うことは私にとってもメリットになるに違いない。
  • 君の宿題を私が解くことに何のメリットがあるんだい?
  • 彼女は仕事も出来るし、容姿端麗(ようしたんれい)で我が部署にとっても彼女がいることはメリットしかない。

「メリット」の類語

英語の「メリット(merit)」と、日本人が使う「メリット」には違いがあることを前提に日本の辞書メディアとして、日本人が使う「得、利点」という意味に絞って、類語を紹介します。

「アドバンテージ」

「アドバンテージ(advantage)」という言葉は、ビジネスやスポーツにおいてよく使われる言葉です。ビジネスにおける「アドバンテージ」は「利点・得」を表します。また、「優位性・有利」という意味も持ち合わせており「優位な立ち位置を得た」という意味で使われます。

【例文】
「今回のプレゼンでわが社はアドバンテージを得た」

スポーツの場合は、競技によって異なりますが、基本的な「優位に立つ」という意味に変わりはありません。例えば、サッカーにおいて「アドバンテージ」とは「反則を受けた場合に受けた側が優位に試合を進めている時はそのまま続行すること」を指します。

日本でも野球のクライマックスシリーズでリーグ優勝したチームには1勝が与えられます。これを「アドバンテージ」と呼びます。他にも卓球やテニスにおいても使われる言葉です。

「ベネフィット(利益)」

「ベネフィット(Benefit)」もメリット同様にビジネスシーンでよく使われる言葉です。ベネフィットは訳すと「利益・恩恵」で「利する事。もうけ。ためになること」という意味があります。一見、「メリット」と「ベネフィット」の違いはわかりませんが、明確な違いがあります。

例えば「このエアコンには遠隔操作が盛り込まれており、外出先からも操作できます」というのは商品の「メリット」です。「このエアコンは遠隔操作が可能な上に、省エネで電気代が安く済みます」というのが「ベネフィット」です。

つまり、ベネフィットとは商品の長所に加えて、人が満足感を得る効果を指します。日本語に訳すと同じ「利益」ですが、意味するところは異なります。

「特長」

「特長(とくちょう)」は、「特に優れたところ」という意味があります。これは「メリット」の利点や長所に近い言葉と言えます。例えば「この機械のメリットは自動運転が可能なところです」という文章の「メリット」の部分を「特長」に置き換えても意味が通じます。

また同音異義語で「特徴」という単語があります。意味は「他と比べて目立つところ」で、「特長」とは異なります。「特長」とは「誇れるべき点」に対して「特徴」は「良くも悪くも目立つ点」を指します。

ちなみに「特長」は、英語で「merit」を使う場合もありますが、「features」の方が一般的かもしれません。

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