ハードルの意味とは?
日本で「ハードル」というと、3つの意味があります。
- 陸上競技のハードル競争(ハードル走)で使われる道具のことを「ハードル」といいます。足が引っ掛かると「ハードル」がすぐ倒れてしまうのは、転倒した際にケガを少なくするための工夫です。
- ハードル競争を簡易的に呼ぶために「ハードル」と表現する場合もあります。ハードル競争では、「ハードル」を一定間隔に置き、走りながら一つ一つ飛び越えて速さを競います。
- 「ハードルが高い」など困難を乗り越えるという意味でも使われます。逆に、簡単にできそうなことに対しては「ハードルが低い」といいます。
ハードルを英語に訳すと『hurdle』と、なります。
『hurdle』には、日本で使用されている3つの意味の他に「囲い」という意味も加わります。木や金属で作られた「囲い」を横につなげて大きくしていき、その中に家畜を入れて逃げ出さないように管理します。
ハードル競争の歴史とルール
ハードル競争は、18世紀のイギリスで行われたのが始まりです。1896年に開催されたアテネオリンピックで公式種目となりました。女子のハードル競争が公式種目に加わったのは、それから70年あまり後のことです。
ハードル間の距離は、総距離や年齢、性別によって決まっています。
もし、ハードルを倒してしまっても失格にはなりません。ただし、審判に「わざとハードルを倒した」と判定された場合や、ハードルの横幅から足がはみ出した時は失格となります。
では、「ハードル」をいくつも倒して「わざとではない」と判定されるとどうなるかというと、フォームが乱れてタイムが遅れてしまいますので、なるべく倒さずに飛ぶのが良いということになります。
ハードルの種類
競技用・学校用ハードル
競技用・学校用のハードルには、以下の種類があります。
- 一般用、高校生用 幅120cm×高さ76.2cm~106.7cm
- 中学生用 幅110cm×高さ60cm~91.4cm
- 小学生用 幅100cm×高さ44cm~68cm
「ハードル」の高さは簡単に変えられますので、成長期でも使いやすくなっています。「ハードル」に恐怖心がある場合など、最初は低めに設定して徐々に上げていくことも可能です。
ミニハードル
上の動画で使用されているように、ミニハードルは、筋力や瞬発力を鍛えるための道具です。高さ15㎝~20cmほどで、陸上はもちろん、サッカーやテニスなど、様々なスポーツのトレーニングとして使われています。
軽量でコンパクトなので、片手で持つことができます。また、バックに入れて持ち運ぶことも可能なので、移動の際の負担も少なくなっています。
「ハードルが高い・低い」と似た意味の言葉
「ハードルが低い」と意味が似ている例文
「簡単に乗り越えられる」「多くの人ができる」「間口が広い」などの意味となります。
- しっかり復習したので、明日の小テストは楽勝だ。
- ウオーキングは、お年寄りが手軽にできるスポーツである。
「ハードルが高い」と意味が似ている例文
「難易度が高い」「たやすくはない」「障害が多い」といった意味で使用されます。
- 志望校に合格するまでの道のりは、容易ではなかった。
- 海外への進出は、おいそれとはいかない。
「ハードルが高い」「敷居が高い」の違いと意味
「ハードルが高い」は、困難を乗り越える、克服する。という意味で使われます。
「敷居が高い」は「高級店は敷居が高い」などと、表現することもあります。ですが、本来の意味は「挨拶をしなければならないのに、先送りにしていることを気にしている場合」などにに使う言葉です。
例文
- もう3年も実家に帰っていないから、敷居が高い。