万象の意味とは
- あらゆる事物。
- あらゆる現象。
- 様々な形。形あるものすべて。
万象の使い方
- 自然界の万象について、解き明かされていない謎はいまだにたくさんある。
- 偉大な画家は万象を描こうと切望したに違いない。
- 時を超えて存在する万象の景色は、神々しいほど美しく人々の心を感動させている。
- いつも万象に感謝する気持ちを持っていこう。
万物との違い
万象と万物の違いを皆さんはご存知ですか。「万物」とは宇宙に存在するあらゆる物を意味します。
これに対して、「万象」はあらゆる物とすべての現象を意味します。「万象」は「万物」を含んでいるという訳です。表現の規模は「万象」のほうが広範囲だと言えますね。
万象の類語
- 生きとし生けるもの。
- ありとあらゆるもの。
- すべて。
- 万端。
万象を含む四字熟語
森羅万象「しんらばんしょう」:宇宙間に数限りなく存在する一切の物事。万物。「森羅」とは、樹木が茂り連なることから転じて、「無数に並び連なること。天地の間に存在するもろもろのもの」です。
- どんなに偉大な科学者でも森羅万象に通じることは不可能だ。
- 天地万象が崩れるほどの悲しみを感じて、人生を悲観した。
万とは
「万」とは、「まん」「ばん」「よろず(表記外読み)」と読みます。意味は以下の通りです。
- 千の10倍:「数万」「十万」など
- 非常に多くの数:「万病」など
- すべてのこと:「万国」「万難」「万能」など
- 種類や形がさまざまであること:「万屋(よろずや)」「八百万神(やおよろずのかみ)」など
万を使った四字熟語
千客万来「せんきゃくばんらい」:多数の客が入れ替わり立ち替わり来て絶え間が無いこと。
- 千客万来の大繁盛店。
- 会議での意見は千差万別だったが、内容が豊富で良い結果が出せた。
- 友人が、図書館で大きな声で騒ぐグループに迷惑千万だと怒っていた。
象とは
象とは、「しょう」「ぞう」「かたどる」と読みます。意味は
- 物の形。目に見えるすがた:「印象」「具象」「気象」など。
- 物の形をかたどる:「象形文字」「象徴」など。
- 陸上の動物のうちで最も大きい獣。
象を使った四字熟語
有象無象「うぞうむぞう」:種々雑多なくだらない人間や物。
- この街には有象無象が溢れているが、みんな楽しそうに暮らしている。
- 私の心象風景は、弟とかけっこしているレンゲ畑です。
- 彼のコレクションは印象主義の作品が多い。
万象はカッコいい言葉
万象の持つ意味と響きから、多くのアーティストたちが使っていますね。タイトルや登場人物、決め台詞など、さまざまなものに万象が用いられています。
- 万象の奇夜:歌手・平沢進の曲タイトル
- 万象の蒼角:ゲーム『グランブルーファンタジー』のアイテム名
- 万象学:占い術「自分の持ったエネルギー値で占うもの」
- 万象天引:漫画『ナルト』忍術名